インスリン抗体と低血糖

インスリン抗体の講演を聞いてきました。インスリン抗体が低血糖の原因となるのはかなりまれな病態で、あまり成書に載っていないのでまとめました。

まとめ
低親和性・高結合能の自己抗体と、高親和性・低結合能の自己抗体の2種類があり、前者が低血糖発作に関連する。後者では、インスリン必要量が増加する。
親和性、結合能の評価は、抗体とヒトインスリンとのScatchard 解析を用いる。

インスリン注射歴のある人に見られるインスリン抗体は、親和性が高く、結合能が低い。
そのため低血糖になりにくいとされるが、インスリン抗体症候群と類似の、低親和性で高結合能の抗体が認められ、低血糖の原因となことがある。1)

1. インスリン治療離脱
αGI、分食、
夜間の低血糖に対して、眠前にグルセルナ(グルセルナは、glycemic index が低い。)

2.インスリンアナログの変更

3.インスリン抗体量を減らす
ステロイド治療、血漿交換

インスリン抗体のレビュー部分を参考にしました。
1. 超速効型インスリン使用後にインスリン抗体を産生し血糖変動がはげしくなった2型糖尿病の1例
田中 秀樹1), 内潟 安子2), 藤岡 三鈴1), 橋本 紀子1), 小池 雄太1), 伊藤 俊1), 鈴木 奈津子1), 大森 安恵1) 糖尿病 Vol. 52 (2009) , No. 7 pp.561-567

テーマ : 勉強日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

αリポ酸とインスリン自己免疫症候群

日経メディカルオンラインのαリポ酸とインスリン自己免疫症候群の記事からまとめました。


αリポ酸は抗酸化(還元)作用をもつサプリメント。

 

SH基をもつ薬剤が、インスリンのS-S結合を切断し、単離したα鎖の一部が抗原となる。

DRB10406分子がこれを認識、T細胞を活性化して自己抗体を産生。

テーマ : 勉強日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

最新記事
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
57位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
自然科学
10位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム