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禁煙と2型糖尿病発症リスク

三つの医療従事者のコホートを解析した結果、禁煙後、2型糖尿病発症リスクがやや増加し(ハザード比1.22)、禁煙後5-7年ピークとなる。
禁煙後の体重増加が禁煙6年後にピークとなることが糖尿病リスク増加をある程度説明しうる。

体重増加がなければ糖尿病発症リスクは増加しない。
体重増加の有無にかかわらず、禁煙後の心血管死、全死亡は、喫煙者より低くなる

Hu Y et al. Smoking Cessation, Weight Change, Type 2 Diabetes, and Mortality. N Engl J Med. 2018 Aug 16;379(7):623-632.

ニコチン含有量の少ないタバコを吸う方が、ニコチン依存性が少ない。

アメリカのタバコに含まれるニコチン量は平均16mg/g
ニコチン濃度 15.8mg/g から 0.4 mg/g のタバコを6週間喫煙、
0.4、1.3、2.4 mg/d のニコチンを含むタバコの喫煙本数は、15.8mg/g ニコチンのタバコより有意に少ない。

ニコチン含有量の少ないタバコを吸う方が、ニコチン依存性が少ない。

日本のタバコのニコチン含有量はどのタバコであっても10−20mgといわれている。4)

1. Randomized Trial of Reduced-Nicotine Standards for Cigarettes N Engl J Med. 2015 Oct;373(14):1340-9.

2. Fiore M Baker T Reduced-Nicotine Cigarettes — A Promising Regulatory Pathway N Engl J Med. 2015 Oct;373(14):1289-91. doi: 10.1056/NEJMp1509510.

3. How to “nudge” smokers to reduce tobacco use?

4. タバコの銘柄によって、ニコチネルTTSの初期投与量を設定できますか?

ニコチンとインスリン抵抗性

ニコチンがIRS-1 Ser636リン酸化を介してインスリン抵抗性をもたらすという報告です。(Diabetes 12月号)Comment では、ニコチンの食欲抑制作用、エネルギー消費亢進作用にもふれられています。

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テーマ : 勉強日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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