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GLP-1受容体とGIP受容体の dual agonistは、dulaglutideよりA1Cと体重を低下させる。(LY3298176 Phase 2 study)

GLP-1受容体とGIP受容体のdual agonist (LY3298176) とdulaglutide で26週間の比較試験、LY3298176でA1C (primary outcome)と体重 (secondary outcome) がより低下する。

LY329817でdulaglutide に比べ体重が減る理由として、GIP-responsive appetite-regulatory neurons や GLP-1受容体作動薬単独では活性化されないニューロンの関与が考えられる。

LY329817はインスリン分泌能の指標であるHOMA-2Bをdulaglutide よりも改善した。
HOMA-2Bの改善には、GLP-1とGIPのsynergistic effect や血糖値の改善によるβ細胞のGIPに対する感度の改善が関与している可能性がある

Efficacy and safety of LY3298176, a novel dual GIP and GLP-1 receptor agonist, in patients with type 2 diabetes: a randomised, placebo-controlled and active comparator-controlled phase 2 trial

Twice the benefits with twincretins?
 

GLP-1、GIP、グルカゴンのtriple agonist の血糖値改善と体重減少効果

GLP-1とGIP受容体のcoagonist は、単独使用より、血糖降下が大きく消化器症状が少ない
GLP-1、GIP受容体 coagonist を6日間、マウスに投与すると、体重が15% 減少した。
さらに、glucagon analogue の併用では、摂餌量は変化せず、体重が20%減少した。
 
食事誘導肥満マウスの糖負荷試験でも、GLP-1/GIP 受容体 coagonist + glucagon analogue の血糖効果作用が最も強い。そこで、39アミノ酸からなるGLP-1、GIP、glucagon 受容体のtriple agonist が開発された。
 
Triple agonist の役割
GLP-1は食事摂取を減らし血糖コントロールを改善させる。
GIPはインクレチン効果を増強し、グルカゴンの糖尿病原性作用のバッファーとなる。
グルカゴンは、エネルギー消費 (energy expenditure) を増加させる。
 
A rationally designed monomeric peptide triagonist corrects obesity and diabetes in rodents
Nature Medicine Published online 08 December 2014
http://www.nature.com/nm/journal/vaop/ncurrent/full/nm.3761.html
 
プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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