Functional MRI と“stream of thought”

Willful Modulation of Brain Activity in Disorders of Consciousness N Engl J Med 2010;362:579-89.

Cogito Ergo Sum by MRI N Engl J Med 2010;362: 648-649.

Neuroscientist のブログで、話題となっていた論文で興味を持ちました。意識障害のある54人の患者(23 vegetative state31 minimally conscious state)のうち5人がfunctional MRI で反応を示した。論文の内容とfunctional MRIは、ブログ、大「脳」航海記に詳しく述べられています。

エディトリアルでは、

1) functional MRI では、YesとNo の反応がMRIは異なる場所にシグナルがあり、たとえば家族が患者とのコミュニケーションをとるために期待されていくのではないかということ

2) しかし、反応を示したのは外傷性脳障害の中の数人であり、脳血管障害や低酸素脳症の患者では反応していない

3) functional MRIでのシグナルが、自動的(automatic) で意識のない(unconscious) 反応と区別ができていないなどが書かれていす。

エディトリアルは、めずらしく哲学的です。私たちがああでもないこうでもないと考えることを、哲学者ウイリアム・ジェームスは、”stream of thought”と表現していたということです。この表現が、的を得ていて気に入りました。

この論文の様な研究の積み重ねで、”stream of thought”もニューロンの電気的シグナルで説明される日が来るのかもしれません。

医師ブログ20100228  Photoexpress

 

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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