ノロウイルス感染症

ノロウイルス感染症のレビューです。免疫力の低下した患者では、ウイルスの変異株が多種類存在し、ウイルスの排出が遅れるため感染が遷延しやすい (NEJM 11月29日号)。

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ピロリ菌感染BMIを増やし、耐糖能異常と関連。

糖尿病のHistory のない人で、 ピロリ菌感染は、  HbA1Cと正の相関、高いBMIとも関連している。ピロリ菌感染が、BMIをあげることにより、impaired glucose toleranceをおこしてくるという考察です。

Association Between Gastric Helicobacter pylori Colonization and Glycated Hemoglobin Levels 
J Infect Dis. (2012) doi: 10.1093/infdis/jis106 First published online: March 13, 2012
http://jid.oxfordjournals.org/content/early/2012/03/12/infdis.jis106.abstract



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アスピリンは遺伝性非ポリープ性大腸がんの発症を抑制。

Lynch syndrome (Hereditary nonpolyposis colorectal cancer) キャリア に対してアスピリン600 mg/ 日を投与。55.7ヶ月のフォローアップで、大腸がんの発症ハザード比はアスピリン群で0.63、アスピリンは大腸がんの発症を抑制した。
 
Long-term effect of aspirin on cancer risk in carriers of hereditary colorectal cancer: an analysis from the CAPP2 randomised controlled trial The Lancet, Early Online Publication, 28 October 2011
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2811%2961049-0/abstract

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ドイツの大腸菌O104: H4 outbreakのまとめ

ドイツの大腸菌O104: H4 outbreakのまとめです。
hemolytic–uremic syndrome (HUS)の発症率が高く、大人、女性に多かったというのが特徴です。

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アスピリンの大腸がん予防効果

Lancet online 版のアスピリンの大腸がん予防効果に関する論文が出ていて、孫引きもいれたまとめです。2007年から論文はでていて、アスピリンの大腸がん予防効果のエビデンスはそろってきているようでした。

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ピロリ菌感染症

429日号のNEJM誌のClinical practice ヘリコバクターピロリ感染のまとめです。

まとめ
ヘリコバクターピロリ菌の感染は
胃がん 0.1~3%
胃十二指腸潰瘍1~10%
MALTリンパ腫<0.1%
に認め、感染者の大部分は、臨床的な合併症がない。
 
潰瘍はピロリ菌による粘膜のダメージのためと考えられている。ヘリコバクターピロリ感染があると発がんリスクが高い。除菌で萎縮性胃炎が減るが、発がんリスクが減るかは明らかではない。
 
GERD、食道がんではピロリ菌感染は少ない。ピロリ菌感染は萎縮性胃炎と関係する。萎縮性胃炎では胃酸分泌が低下するので、GERDからの保護に役立っているのかもしれない。最近のメタアナリシスの結果、ピロリ菌の除菌はGERDのリスクを増加させない。
 
ピロリ菌は、胃酸が分泌されない前庭部 (antrum) に感染、ガストリン分泌を促進、より近位部で胃酸分泌するfornixでの胃酸分泌を促進する。十二指腸の酸負荷はgastric metaplasia を起こし、ピロリ菌のコロニー形成を起こす。
 
除菌はNSAIDsと関連しない十二指腸潰瘍の長期的は完治 (cure) につながる。
NSAIDs
 はピロリ菌感染のない潰瘍の主な原因となっている。
 
Helicobacter pylori Infection N Engl J Med 2010; 362:1597-1604 April 29, 2010


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大腸がんのスクリーニング

糖尿病外来通院中に明らかになるがんは、高齢者では、大腸がんが一番多いという印象を持っています。スクリーニングの便潜血検査や、血算を含めた採血を頻回にしているので、貧血に気がつきやすいためか。

NEJMの2009年9月17日号の総説1)で、MutY homolog (MUTYHあるいはMYH) polyposis を初めて知った。MYH proteinはoxidative damageを受けたDNAの修復に働き、germ-line MYH allelesが二つとも不活化されている人は、60歳までにほぼ100%、大腸がんを発症する2)ということです。また、大腸がん発症に関与する tumor-suppressor genesや oncogene が数多く明らかになっています。

 

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ノロウイルス感染症

1 少ないウイルス量でも感染する。(18-1000 particles) 家族間の2次感染の割合は30%以上。

2 ウイルスの排出 (viral shedding) が、発症前から30%の患者で見られ、発症後も長く続き、潜在的な2次拡大のリスクを増やす。

3 ウイルスは広い範囲の温度で生存可能(凍結温度から60度)。物の表面や飲料水、食品(生ガキ、野菜、果物)を介して感染。

4 ノロウイルスは各ストレインで変異が多く、抗体のcross-protection は認められない。

下痢の原因として大人ではもっとも多く、5歳以下ではロタウイルスに次いで多い。

潜伏期 (incubation period) は10-51時間。

患者はlow titer のウイルスを8週間排出し続ける。

ワクチンは、viral particle を経口摂取する方法があるが、ウイルスのstrainが絶えず変異していて(インフルエンザウイルスのように)毎年接種が必要になる。viral particleにようるstudy は進行中。

Current Concepts: Norovirus Gastroenteritis N Engl J Med 2009;361:1776-85.

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細菌性下痢症

食中毒(food poisoning)の原因菌としては、黄色ブドウ球菌(S.aureus)、ウェルシュ菌 (C. perfringens) が多い。

下痢の時の食事
トマトスープ、チキンヌードルスープ、クラッカー、マッシュドポテト、焼きあるいはゆで野菜、肉
BART (バナナ、ご飯( rice) 、アップルソース、トースト)
単純糖質や食べやすい野菜類がいいようです。

Guillain-Barre 症候群が、campylobacter 感染症による下痢の後の合併症として挙げられている。
N Engl J Med 2009;361:1560-9. (October 15)

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プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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