Whitehall 研究―血糖値、インスリン分泌の軌道

Trajectories of glycaemia, insulin sensitivity, and insulin secretion before diagnosis of type 2 diabetes: an analysis from the Whitehall II study
Lancet 2009; 373: 2215–21 6月27日号
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2809%2960619-X/abstract

糖尿病発症3年前から、急激に(2字曲線的に)血糖値が上がる糖尿病いう論文。膵β細胞機能を示すHOMA-βに触れていて、糖尿病発症に際し、β cell failure が起こっていることが示されている。

簡約
イギリスの公務員6538人(71%男性、91%白人)、9.7年のフォローアップ結果、505人の糖尿病の発症があった。
糖尿病発症グループでは、空腹時血糖値は直線的に増加し、発症3年前から2字曲線的に104から133 mg/dl へ上昇する。2時間後血糖値も発症3年前から、137から203へ上昇する。HOMA2-%Sは、発症の5年前から急激に低下、HOMA2-%B は、発症3-4年前に増加して、それから糖尿病診断時にかけて低下。
 
HOMA2-%S= Homeostasis model assessment insulin sensitivity
HOMA2-%B = Homeostasis model assessment b-cell function
両者はHOMA2 calculator で計算。
 
HOMAの参考文献
1) Matthews DR, Hosker JP, Rudenski AS, et al. Homeostasis model assessment: insulin resistance and beta-cell function from fasting plasma glucose and insulin concentrations in man. Diabetologia 1985; 28: 412–19.
2) Wallace TM, Levy JC, Matthews DR. Use and abuse of HOMA modeling. Diabetes Care 2004; 27: 1487–95.

テーマ : 勉強日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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