DPP開始15年後、ライフスタイル 介入群は糖尿病発症 27%減

 DPP (1996年-2000年) 15年後のフォローアップ

糖尿病発症予防 (プラセボとの比較)
ライフスタイル 介入 27%減
メトフォルミン18%減

ライフスタイル介入は、DPP開始から10年後で、34%の糖尿病発症リスク減だったので、ライフスタイル介入の優勢性は時間とともに減少し、メトフォルミンの値に近づいている。
メトフォルミンは糖尿病予防のlow-cost drug

Long-term effects of lifestyle intervention or metformin on diabetes development and microvascular complications over 15-year follow-up: the Diabetes Prevention Program Outcomes Study Lancet Diabetes Endocrinol. 2015 Nov;3(11):866-75

境界型から正常型にもどれば糖尿病発症リスクは低下(DPPOS)

DPPOSはDPP(Diabetes prevention study)のフォローアップスタディ。
糖負荷試験の正常型、境界型対象に、プラセボ、ライフスタイル介入、メトフォルミンで比較し、2001年終了。Bridge period を経て、DPPOS study ではすべての人にライフスタイルカリキュラムを実施。
 
DPPの期間中、1度でも糖負荷試験で、正常型を示した人(894人)と、一貫してprediabetes(=境界型) だった人(1096人)を比べると、糖尿病の発症は、ハザード比0.44であり、relative risk が53%低くなる。

OGTTで正常型になった回数が多いほど、糖尿病に発症が少ない。
糖負荷試験正常型の人が、糖尿病を発症するリスクは、DPP中の治療法 (プラセボ、ライフスタイル介入、メトフオルミン) の間で差はない。
一時期でも、normal glucose regulationに戻すことが重要であって、方法はあまり重要でない。
"The strategy is unimportant as long as intervention is early (when someone has prediabetes) and can restore normal glucose regulation, even if transient."  
 
境界型から糖負荷試験正常型にもどれば、糖尿病への移行リスクが低い。
この知見は糖尿病の進展リスクを階層化することに役立つ。
 
1. Effect of regression from prediabetes to normal glucose regulation on long-term reduction in diabetes risk: results from the Diabetes Prevention Program Outcomes Study
 
 2. Is regression to normoglycaemia clinically important? The Lancet, Early Online Publication, 9 June 2012
 
3. DPP study 
Reduction in the Incidence of Type 2 Diabetes with Lifestyle Intervention or Metformin N Engl J Med 2002; 346:393-403February 7, 2002

テーマ : 勉強日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

DPPOS―ライフスタイル介入の重要性を再び示す。

Diabetes prevention program (DPP) 終了後、約6年間のフォローアップ結果、プラセボに対してライフスタイル介入が34%、メトフォルミンが18%、糖尿病の新規発症を減らした。
DPPでは、プラセボに対して、ライフスタイル介入が58%、メトフォルミンが31% 糖尿病の新規発症を減らした。(3819人のOGTT正常者、境界型が対象となり、2.8年のstudy結果)
2001年7月に終了



Bridge period 2001/8 /1~ 2002/8/31
メトフォルミンのウオッシュアウト
すべての人に16セッションのライフスタイルカリキュラムの実施(DPPライフスタイル介入と同じ内容)
DPPでライフスタイル介入群だった人には、さらに個別のライフスタイル介入プログラムは続ける。



Follow-up program 2002/9 より開始
ライフスタイルセッションはすべての参加者に3カ月に一度実施。
ライフスタイル介入群には、さらに年4回、体重減少に対するself-management を励ますセッションを実施。
メトフォルミン群は、メトフォルミン850mg/2 処方。
フォローアップの目的はDPP 介入の糖尿病発症と合併症に対する効果を評価すること。

結果と考察 
Bridge period で、メトフォルミン群の糖尿病発症率が上がった。(メトフォルミンのウオッシュアウトのため)

フォローアップ中の3群の糖尿病発症率は同じ(メトフォルミン群とプラセボでの発症率が低下した。)Bridge period のライフスタイル介入の効果か。

60-85歳の人にライフスタイル介入の効果があり、体重を減らすことができた。

60-85歳の人では、メトフォルミンの効果がなく、ライフスタイル介入の効果が一番強かった。

ライフスタイル介入と、メトフォルミンは長期に体重を減らす効果がある。

10-year follow-up of diabetes incidence and weight loss in the Diabetes Prevention Program Outcomes Study Lancet 2009; 374: 1677–86

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19878986

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プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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