吸入インスリン Technosphere

ファイザー社の吸入インスリン Exuberaは呼吸機能への影響があり、発売中止になった事は知っていたが、新規の吸入インスリンTechnosphereが治験に入っていた。今週号のLancetでは、毎食前吸入インスリン+グラルギンと30Mix 1日2回注射との比較でTechnosphereのefficacyとtolerabilityが示された。
 

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出生時低体重は糖尿病と関連

Diabetes 2009年6月号を参考に出生時低体重と糖尿病についてまとめました。1)2)
 
出生時低体重が、2型糖尿病の発症リスクとなる事は、 1990年代から指摘されていた。
イギリスの2つの調査では、64歳の男性で出生体重2.95 kg 以下で、高血圧、脂質異常症を合併した2型糖尿病発症リスクは、出生時体重4.31 kg以上の人に比べ、10倍以上となる。3)
 
 
胎児の成長は、母の血糖値に応じた児のインスリン分泌が影響している。
グルコキナーゼ遺伝子異常が、児のインスリン分泌に影響して出生時低体重となる事が指摘された。
1人の親にグルコキナーゼ遺伝子変異がある場合、新生児の体重は、533 g 減少する。4)
マウスでも同様の結果がある。5)

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Beyond blood pressure カルシウム拮抗薬と脳卒中、ACE阻害薬と冠動脈疾患

6/20は、内科学会Bセッション行ってきました。
ACE阻害薬(ACEI)、ARB のpleiotropic effects は既に知られているところですが、2005年のHypertension 誌で、Beyond blood pressure という概念が提唱されていることを知りました。
論文中で血圧が同程度に降下した場合、冠動脈疾患の予防については、ACE阻害薬は、カルシウム拮抗薬(CCB)よりも優れており、一方脳卒中の予防については、カルシウム拮抗薬が、ACE阻害薬より優れているという結論です。

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プロインスリン/ インスリンモル比(P/I)

リラグルチドの講演会では、インスリン分泌の指標の解説がありました。

インタクトプロインスリン / インスリンモル比
日本人での基準範囲は0.04-0.31
耐糖能の悪化に伴って上昇。Insulinogenic Index と逆相関する。膵β細胞の機能低下の指標となる。
高血糖に伴う過剰なインスリン要求が、膵β細胞のoverwork を引き起こし、Prohormon covertase (PC) 3  あるいはPC 2の活性低下といったプロインスリンの代謝障害をもたらした結果ではないかとも考えられる。高齢になると、P/Iが上昇するという報告もある。
 
インタクトプロインスリン / インスリンモル比の特徴と臨床的意義(その1)
糖尿病 52(7):537-545, 2009
 

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グリベンクラミドと低血糖、死亡率

グリベンクラミドと低血糖

グリベンクラミドは血糖値が低くてもイ ンスリン分泌を刺激して、低血糖発作を起こしやすく、次の世代のSU薬に切り替わっている。ADA/EASD のコンセンサスステートメント 1) でもグリベンクラミドは、SU剤の推奨から外れてきている。

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プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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