インスリンはパルス状に門脈に分泌されていて、肝臓のインスリンシグナルに関係する遺伝子発現を制御している。(Diabetes 9月号)

Diabetes 9月号のインスリン分泌と肝臓のインスリン抵抗性に関する基礎的な論文です。
インスリンはパルス状に門脈に分泌されていて、肝臓のインスリンシグナルに関係する遺伝子発現を制御している。インスリンが門脈に分泌されるのは約5分サイクル、インスリンとソマトスタチンは同期している。

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インスリン治療で体重が増える理由 (ジョスリン糖尿病学)

インスリン治療で体重が増えた際に説明するための忘備録です。
①尿糖が減って、カロリー喪失が減るため
②脂肪細胞でのlipogenic effect 
③インスリンによりrecurrent mild hypoglycemia がおこり空腹感を感じる
 
1. Joslin's Diabetes Mellitus Lippincott Williams & Wilkins; 14版
 
2. Insulin increases body fat despite control of food intake and physical activity
http://ajpregu.physiology.org/content/248/1/R120.reprint

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糖尿病では炭水化物摂取時にグルカゴンは増加

インクレチン関連薬発売とともにグルカゴンの働きも注目されている。
講演会で知りましたが、糖尿病でグルカゴンが抑制されていないことが示されたのは1970年のことでした。
 
グルカゴン分泌
正常者では、炭水化物摂取で抑制、タンパク質摂取で増加する。
 
1型糖尿病、2型糖尿病では炭水化物摂取時に、グルカゴンは抑制されない。
タンパク質摂取でグルカゴンは増加する。
 
正常者では、グルコース注入によって高血糖を誘導した際には、タンパク質摂取でグルカゴンは増加しない。
 
グルカゴンの過分泌は、肝臓でのブドウ糖産生(hepatic glucose production) や、脂肪組織で遊離脂肪酸を増加させ、糖尿病におけるインスリン欠乏状態を悪化させる。
 
Müller WA, Faloona GR, Aguilar-Parada E, Unger RH. Abnormal Alpha-Cell Function in Diabetes — Response to Carbohydrate and Protein Ingestion N Engl J Med. 1970 Jul 16;283(3):109-15.

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJM197007162830301

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心筋梗塞後のインスリン治療、食前インスリン治療が心血管イベントを抑制 (HEART2D)

HEART2D試験は、心筋梗塞後の患者さんで食前インスリンと基礎インスリンの比較試験、
事後解析では、65.7歳を超えると食前インスリンの方が心血管イベント抑制効果を示した。

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高齢の2型糖尿病では、血糖変動スコアMAGEと認知機能スコアMMSEが相関する。

DPP4 阻害薬、アログリプチンの講演会で、血糖変動を少なくすることの重要性を示すとして紹介された論文を読んでみました。高齢の2型糖尿病で、補正した認知機能スコアMMSEと血糖変動スコアMAGEが相関する。

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プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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