欧州医薬品庁European Medicine Agency によるインクレチン治療に対する見解。

欧州医薬品庁European Medicine Agency によるプレスリリースです。
「インクレチン関連薬で、膵臓に対する副作用(pancreatic adverse events) のリスクが増加するという懸念は確証できない。」としています。
"The Committee concluded that presently available data do not confirm recent concerns over an increased risk of pancreatic adverse events with these medicines. "
クリニカルトライアルで少ないが膵炎が報告されているため、すべてのインクレチン関連薬に膵炎の警告を入れている。2014年に明らかになる大規模スタディにより、膵臓に対するリスクが明らかになる見込みです。

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スーマートフォンに搭載した人工膵臓の20例のスタディ

1型糖尿病で人工膵臓の20例のスタディ、今回は、スマートフォンに搭載したシステムが病院外でスムーズに作動できるかの検討で、使用中にシャットダウンすることなく、人工膵臓を使用する42時間中(open-loop およびclosed-loop)、97.7%の時間でシステムを稼働できた。軽量化やタッチパネルの使用は、人工膵臓を携帯して使用するための一歩となるという考察です。

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甘味受容体とフルクトース、フルクトースの代謝

膵島で、フルクトースは、単独でインスリン分泌を刺激しないが、グルコースによるインスリン分泌を増強する。1, 2)
静脈注射で、フルクトースは血糖値を上昇させる。 インスリン値のピークは血糖値が上昇する前に認める。3, 4)
フルクトースがグルコース存在下でのインスリン分泌を刺激するメカニズムは、何十年もの間不明だった。
 
<甘味受容体とフルクトース> 
2012年、β細胞でフルクトースが、甘味受容体 (sweet taste receptors, TRs) を活性化し、グルコースと共同してインスリン分泌を増強 (amplify) することが示された。1)

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デグルデック週3回注射はグラルギン1日1回注射に比べ、血糖コントロールも及ばず、低血糖頻度も高い。

インスリン未使用の2型糖尿病で、デグルデック週3回注射(月、水、金曜日)は、A1C低下率でグラルギン1日1回に及ばず、低血糖の頻度も増加する。週3回うちでは、2日目、3日目の空腹時血糖値が徐々に増加する。
1日1回注射であれば、デグルデックはグラルギンに比べ夜間低血糖が少ないことが報告されている。
グラルギンに1日1回にくらべ、血糖コントロールが劣り、低血糖頻度も高いため、デグルデック週3回注射は推奨されない。(Lancet Diabetes and Endocrinology on line first)

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糖尿病性神経障害の簡易診断基準、心血管イベントリスクと糖尿病性神経障害

デュロキセチン(サインバルタ)の講演会に行ってきました。糖尿病性神経障害の簡易診断は、自覚症状、アキレス腱反射と128音叉による振動覚評価で、糖尿病性神経障害のスタディで広く使われている。心血管イベントの病歴、リスクは糖尿病性神経障害発症とも関連している。

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プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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