スタチンは、テロメラーゼ 活性を上げ、加齢に伴うテロメア短縮化を抑制する。

スタチン服用者とコントロールで、末梢血単核球のテロメラーゼ活性、テロメア径(leukocyte teromer length, LTL)、加齢に伴うテロメア短縮率を測定した。(230人、年齢30歳から86歳)

スタチン継続服用者では、テロメラーゼ活性が高く、加齢に伴うテロメア短縮化 が抑制されていた。



 

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低血糖と心血管病

救急外来を受診する重症低血糖症では、重症高血圧、低カリウム血症、QT延長、低体温症などが認められ、2型糖尿病では1.8%(6例)が死亡の転帰となった。(Diabetes Care on line first)

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インスリン分泌に関連する代謝シグナル(2)β細胞で、Hexokinase-I, LDH、Monocarboxylate transporter (MCT)-1 の発現は低い。

<β細胞で、hexokinase-I, LDH、Monocarboxylate transporter (MCT)-1 の発現は低い。>
 
Lactate dehydrogenase (LDH) はピルビン酸と乳酸の反応を触媒する。
MCT-1は生体膜に存在する、ピルビン酸、乳酸など、Monocarbohydrate のトランスポーター
 
運動で筋肉から生じた乳酸、ピルビン酸がインスリン分泌を刺激して低血糖を生じないように、LDH 、MCT が抑制されている。
 
また、グルコースに対するKm値の低い hekisokinase-1 発現が低い。Km値の高い glucokinase (hexokinase IV) がグルコース応答性インスリン分泌に重要となっている。1)

<β細胞では、グリセロールリン酸シャトルのkey enzyme である mGPD の発現が増加している。>
グリセロールリン酸シャトルは、解糖系で産生されたNADHを酸化する。
Mitochondrial Glycerol Phosphate Dehydrogenase (mGPD)はグリセロールリン酸シャトルのkey enzyme で、β細胞ではmGPD が非常に多い(abundant)。



1. Prentki M, Matschinsky FM, Madiraju SR. Metabolic Signaling in Fuel-Induced Insulin Secretion.Cell Metab. 2013 Aug 6;18(2):162-85.

2. MacDonald MJ, Efendić S, Ostenson CG. Diabetes. 1996 Jul;45(7):886-90. Normalization by Insulin Treatment of Low Mitochondrial Glycerol Phosphate Dehydrogenase and Pyruvate Carboxylase in Pancreatic Islets of the GK Rat
GKラットでは、mGPD 活性が低下している。インスリン治療により血糖値を正常化するとmGPD活性も正常化する。
 
3.  MacDonald MJ. J Biol Chem 256:8287-8290, 1981 High content of mitochondria! glycerol 3-phosphate dehydrogenase in pancreatic islets and its inhibition by diazoxide. 

 
(2014_0821 改訂)

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グルカゴン分泌のメカニズム(3)

グルカゴン分泌では以下の3つのメカニズムが提唱されている。
 
1. グルコースは、膵外でsensing され、ニューロンを介してα細胞にフードバックされる。
2. インスリン、Zn2+, γ-aminobutyric acid (GABA), somatostatin により抑制される。(Paracrine)
3. α細胞によるglucose sensing がある。
 
1. Glucose Control of Glucagon Secretion: There Is More to It Than KATP Channels Diabetes May 2013 vol. 62 no. 5 1391-1393

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インスリン分泌に関係するG protein-coupled receptor

ヘテロ三量体Gタンパクは三つのサブユニット(α、β、γ)からなり、G protein-coupled receptorにより活性化される。
Gαは、4つのサブファミリー (Gi, Gs, Gq,G12/13) に分かれる。GβとGγ subunit は密に結合し、beta-gamma complexes を形成している。
 
Gs は adenylate cyclase を活性化し、cAMP を産生する。
 
Gq は、phospholipase C (PLC).を活性化する。PLC は Phosphatidylinositol 4,5-bisphosphate (PIP2) を加水分解し、diacylglycerol (DAG) と inositol triphosphate (IP3) を産生する。
DAGは、 Protein Kinase C (PKC)を活性化する。IP3は細胞質内に拡散し、ERの IP3-sensing Ca channel に結合し細胞質内にカルシウムを動員する。


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プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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