2型糖尿病患者の培養近位尿細管細胞では、糖取り込みが亢進している。

SGLT2阻害薬の講演会にいってきました。いくつかのレビューによると、2型糖尿病で、腸管、尿細管でグルコースの再吸収が亢進していることが示されています。
講演会で提示されたのは以下の論文。
 
免疫的手法 (immunomagnetic cell sorting technique) により抽出した、2型糖尿病患者の近位尿細管細胞で、SGLT2とGLUT2の発現が増加し、糖取り込みが亢進している。
近位尿細管の糖取り込みは、インスリン非依存性、高血糖依存性である。
 
Rahmoune H1, Thompson PW, Ward JM, Smith CD, Hong G, Brown J. Diabetes. 2005 Dec;54(12):3427-34. Glucose Transporters in Human Renal Proximal Tubular Cells Isolated From the Urine of Patients With Non–Insulin-Dependent Diabetes



テーマ : 勉強日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

インスリン LY2605541は肝臓での作用が強い

まとめ
インスリンは門脈に分泌されるため、肝臓は他組織に比べ、3倍から4倍の濃度のインスリンにさらされ、肝臓を通るインスリンの50から60%を取り込む。
末梢のインスリン投与では、このインスリンの勾配 (distribution) と生理的な metabolic imbalance が失われる。

続きを読む

テーマ : 勉強日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

GABA受容体の活性化はインスリン分泌を促進、ヒトβ細胞のreplication に働く。ヒト移植膵島の保護に作用する可能性がある。

β細胞では、グルタミンから、Glutamic acid decarboxylase (GAD) により、γ-aminobutyric acid (GABA) が合成され分泌される。
β細胞では、GABAB受容体、GABAA受容体が発現している。GABA受容体の活性化は、インスリン分泌をおこす。
また、GABAがヒトβ細胞の replication と、NOD/scid マウスに移植したヒト膵島の functional recovery を促進することが報告された。
 
1. Fiorina P. GABAergic System in β-Cells: From Autoimmunity Target to Regeneration Tool Diabetes. 2013 Nov;62(11):3674-6.
 
2. Tian J, Dang H, Chen Z, Guan A, Jin Y, Atkinson MA, Kaufman DL. γ-Aminobutyric Acid Regulates Both the Survival and Replication of Human β-Cells Diabetes. 2013 Nov;62(11):3760-5.


テーマ : 勉強日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

SGLT2阻害薬は、肝臓で糖産生を増加させる

SGLT2阻害薬 Dapagliflozin の2週間服用で、筋肉の glucose disposal rate は低下する。予想に反して、グルカゴンが増加し、肝糖産生は増加していた。


続きを読む

テーマ : 勉強日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

最新記事
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
110位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
自然科学
14位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム