SUITO index

Secretory unit of islet transplant objects (SUITO) index
=1485 x (空腹時CPR (ng/ml))/(空腹時血糖値(mg/dl) -61.8)
 
SUITO index の正常値は100
 
膵島移植で、患者さんの空腹時血糖をX軸、空腹時CPRをY軸としてプロットして得られた直線の傾きから求められたインスリン分泌の指標。
空腹時血糖値61.8 mg/dlで、CPRはゼロに近づき、直線はX=61.8 で X軸と交叉する。
膵島移植1回目に比べ2回目では、同じ血糖値でCPR値は高くなり、直線の傾きはX=63を起点として90度方向におきてくる。
 
2005年の論文1) では、以下の式で報告しています。
SUITO index =1500 x  (空腹時CPR ng/ml)/(空腹時血糖値(mg/dl) -63)

1. Matsumoto S, Yamada Y, Okitsu T, Iwanaga Y, Noguchi H, Nagata H, Yonekawa Y, Nakai Y, Ueda M, Ishii A, Yabunaka E, Tanaka K. Transplant Proc. 2005 Oct;37(8):3435-7. Simple evaluation of engraftment by secretory unit of islet transplant objects for living donor and cadaveric donor fresh or cultured islet transplantation.

 

人工膵臓、ケンブリッジ大学の報告

アメリカではボストン大学が、イギリスではケンブリッチ大学が、人工膵臓の開発を行っている。BBCが、ボストン大学の人工膵臓開発を取材し、開発は最終段階に入っていると報道しています。
 
ケンブリッジ大学のグループによる、夜間の人工膵臓使用トライアル結果は、Lancet誌に報告されています。
 
以下はLancet誌の要約です。
1型糖尿病、25人、18歳以上、ポンプ使用歴3ヶ月以上で、4週間ずつの Overnight closed-loop system トライアル、0時から午前7時まで、血糖値が70から144 mg/dl に入る時間をコントロール期間と比較する。
ケンブリッジ大で開発されたアルゴリズムを用いる。
 
Overnight closed-loop systemの使用期間は、コントロール期間に比べ、target range に入る時間が13.5%長い。重症低血糖は、コントロールでゼロ、closed-loopで2例認められたが、アルゴリズムに由来するものではない。
 
1. Bionic pancreas: A new dawn for diabetics?
http://www.bbc.com/news/health-28810813
 
2. Thabit H. et al. Lancet Diabetes Endocrinol. 2014 Jun 13. Home use of closed-loop insulin delivery for overnight glucose control in adults with type 1 diabetes: a 4-week, multicentre, randomised crossover study.

 
 

ヒトES細胞から6週間でインスリン分泌細胞を分化させる方法。

ヒトES細胞から7段階、約6週間でインスリン分泌細胞を分化させる方法。カナダのグループからの報告。従来の分化方法では4ヶ月かかっていた。
 
分化した細胞(S7 insulin-secreting cells) は、グルコース応答性にインスリンを分泌し、糖尿病マウスの血糖値を40日以内に改善させた。
 
1. Faster way to create insulin-producing cells for diabetics (The Economic Times)

2. Rezania A, Bruin JE, Arora P, Rubin A, ,Batushansky I, Asadi A, O'Dwyer S, Quiskamp N, Mojibian M, Albrecht T, Yang YH, Johnson JD, Kieffer TJ. Nat Biotechnol. 2014 Sep 11. Reversal of diabetes with insulin-producing cells derived in vitro from human pluripotent stem cells. 

 

飽和脂肪酸(SFA) の摂取は多価不飽和脂肪酸 (PUFA) に比べ、肝の脂肪沈着が増加する。

やし油 (SFA)か、サンフラワーオイル (リノレン酸 n-6、PUFA)でできたマフィンを毎日一つ以上食べると、7週間後には、やし油のマフィン摂取で、肝臓の脂肪沈着が増えていた。
 
多価不飽和脂肪酸 は、飽和脂肪酸よりも先に酸化されやすいため、中性脂肪の基質として使われにくい。
 
動物で、不飽和多価脂肪酸にくらべ、飽和脂肪酸が、褐色脂肪の活性と熱産生 thermogenesis を低下させると報告されている。
 
Carbohydrate-induced lipogenesis をPalmitateは阻害しないが、リノレン酸は阻害する。
 
1. Bray GA,  Krauss RM Diabetes. 2014 Jul;63(7):2222-4. Overfeeding of polyunsaturated versus saturated fatty acids reduces ectopic fat.

2. Rosqvist F. et al.  Diabetes. 2014 Jul;63(7):2356-68. Overfeeding polyunsaturated and saturated fat causes distinct effects on liver and visceral fat accumulation in humans.

プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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