糖尿病診断基準の改定 (2)― HbA1c は空腹時血糖値、糖尿病後2時間血糖値と相関する。

527日午前の診断基準改定の発表の際にひかれていたのは、2000年の伊藤千賀子先生の論文。本文にはアクセスできないので、アブストラクトからまとめました。

Correlation among fasting plasma glucose, two-hour plasma glucose levels in OGTT and HbA1c. Ito C, Maeda R, Ishida S, Sasaki H, Harada H. Diabetes Res Clin Pract. 2000 Dec;50(3):225-30.


1980年から1998年の間に施行された、13174人の糖負荷試験(OGTT)の結果から、回帰方程式(regression equation) を作成。

 

2時間血糖値 200 mg/dl の場合、空腹時血糖は、

60歳未満 124.3 mg/dl

60歳以上 118.7 mg/dl

 

空腹時血糖値 126 mg/dl の場合、2時間血糖値は

60歳未満で199.5 mg/dl

60歳以上で210.7 mg/dl

 

60歳未満で、

HbA1c 6.0% は、空腹時血糖値 121.7 mg/dl2時間血糖値 193.2 mg/dl

HbA1c 6.1% は、空腹時血糖値 124.4mg/dl2時間血糖値 199.3 mg/dl

 

HbA1c は空腹時血糖、2時間血糖値と非常によく相関するので、HbA1c 6.1%以上は、糖尿病の可能性が高い。

“As for association between HbA1c and FPG or 2h-PG being high correlation, it is possible to estimate a prevalence of DM in a group using HbA1c 6.1%.”


医師ブログ20100528糖尿病診断基準20100527_4

5月27日午前の総会後、新しい糖尿病診断基準の発表がありました。

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N. Ishizuka

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糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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