HAPO study 続報

HAPO study は、2008年、NEJM、2009年Diabetes に掲載された。
Diabetes に掲載された続報では、母の血糖値と児の脂肪蓄積を評価していて、Pedersenの仮説が、正常血糖値の範囲でも当てはまることが示されている。
 
HAPO study
23316人の妊婦で、
妊娠24から32週に(可能な限り28週)75OGTTを行い、児の身体計測と臍帯血Cペプチドを測定。新生児の身長、体重、脇腹の皮膚ひだ(flank skin fold)から体脂肪を計算した。
糖負荷試験の中央値(Mean) は、空腹時 81mg/dl (4.5 mmol/l)、1時間値 135mg/dl (7.5 mmol/l)、2時間値112mg/dl (6.2 mmol/l)であった。
 
新生児の脂肪量(adiposity)は、母親の血糖値、臍帯血Cペプチド値が高くなると、90パーセンタイルを超える割合が増加してくる。
母親の血糖の軽度な上昇でも、児のインスリン、脂肪蓄積(adiposity)に影響する。たとえば、母親のOGTT空腹時血糖値が、75.6-79.2 mg/dl (4.2-4.4 mmol/l)の場合は、新生児の皮膚ひだの90パーセンタイルを越える割合が75.6 mg/dl (4.3 mmol/l)未満に比べ、40%増加する。
母親のシングルポイントの血糖値がBirth outcome を予測する。
 
Pedersen は、1952年に母親の高血糖が、児のインスリン分泌を刺激して、児の脂肪蓄積を促進することを示した。50年以上経過して、Pedersenの仮説は、明らかな糖尿病だけでなく、母親の血糖値のすべてのレンジで当てはまる事示された。
 
Hyperglycemia and Adverse Pregnancy Outcome (HAPO) Study: associations with neonatal anthropometrics. Diabetes 2009 Feb;58(2):453-9. Epub 2008 Nov 14.

 
Many HAPO returns: maternal glycemia and neonatal adiposity: new insights from the Hyperglycemia and Adverse Pregnancy Outcomes (HAPO) study. Diabetes 2009 Feb;58(2):302-3.

 
Diabetes and pregnancy; blood sugar of newborn infants during fasting and glucose administration. PEDERSEN J. Ugeskr Laeger. 1952 May 22;114(21):685.


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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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