減量のための食事療法―食事の内容よりも行動因子。パラダイムを変えること。

Comparison of Weight-Loss Diets with Different Compositions of Fat, Protein, and Carbohydrates
N Engl J Med 2009; 360:859-73.
http://content.nejm.org/cgi/content/full/360/9/859

811人の肥満者を4つの食事に分けた。A-D
プライマリーアウトカムは、2年間の体重減少、低脂肪と高脂肪、標準たんぱく質と高たんぱく質、最大炭水化物量と最小炭水化物量について比較した。
Fat (%)- Protein (%)-Carbohydrate (%)
A) 20  15      65
B) 20  25      55
C) 40  15      45
D) 40  25      35

最初の6カ月で、平均6kg減少、12か月から増加し、2年間では約3kg減量し、食事の内容での差はみられない。
カウンセリングを受ける回数が多いほど体重が減った。
Low fat ではLDL低下。
低炭水化物では、HDL上昇。(脂肪を同カロリーで炭水化物に置き換えると、HDLが下がるという報告あり。Editorialに論文の記載あり。)
今までの食事でカロリーを減らすことに専念できるので、high fat, average protein の方がゴールに近いかもしれない。
個人的、文化的嗜好(preference)に合わせて食事を調整すること(tailored)が長期の成功をもたらすかもしれない。

Editorial
Weight-Loss Diets for the Prevention and Treatment of Obesity 
N Engl J Med 2009; 360:923-925
http://content.nejm.org/cgi/content/full/360/9/923

カウンセリングを受け、食事の内容を守った人は体重が減っていた。
体重減少の研究は行動研究である。(Weight-loss studies are behavioral studies.)

認知(cognition) と感情(feeling)が行動に多大な影響を与える。
意識の高い参加者でも、2年後まだBMI 31-32

パラダイムを変えることが必要。(We need a change of paradigm.)
2000年、フランスの町で、有志がスポーツ施設、遊び場、ウオーキング計画を立てた。2005年はその町の肥満児童は17.8%から8.8%に減ったという例がある。
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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