ACCORD 研究での微小血管合併症

ACCORD研究の立体眼底写真を用いた網膜症の解析は、ACCORD eye trial としてNEJMへ、微小血管合併症全体のまとめは、Lancet に掲載された。

まとめ
10251人を強化療法群 5128人、標準療法群 5123人に振り分け。
First Composite outcome; 透析、腎移植、クレアチニン上昇(>3.3 mg/dl=297.7 mmol/L)
光凝固、硝子体手術
Second Composite outcome; 末梢神経障害+ First Composite outcome
強化療法はall-cause mortality が上昇し。3.7年経過した2008年2月に中止。標準療法に切り替えて2009年6月に5年のフォローアップを終了。強化療法群では、all-cause mortality は22% 増加、低血糖は強化療法で3倍。しかし、非致死性心筋梗塞は、24%減少させている (p=0.004)。
 
Composite outcome は両群で有意差ないが、強化療法で、微量アルブミン尿への進行は21%減少、顕性アルブミン尿 (Macroalbuminuria) は強化療法群で29%減少。網膜症の進行予防効果は、ACOORD Eye trial で報告されている。神経障害のうち、loss of sensation to light touch はハザード比0.88 p=0.0451 で有意差あり。
UKPDSでは、強化療法群が、ACCORDで用いられたcomposite outcome を減少させている。
UKPDSとの違いは、UKPDSのコホートはACCORDより若く、糖尿病診断時からスタディを行っていて、ACCORD よりA1cが高いが 11年に渡り強化療法行っているという点。
 
感想
"An HbA1c target of 6.0% or less with present strategies were imprudent."  
低血糖が多かったACCORD のstrategyでは、6%以下というターゲットは無謀であった。と素直に認められていたのが、新鮮な感じ。
血糖コントロールのbenefit は示されているので、低血糖が少なく、良好な血糖コントロールをもたらす薬剤の組み合わせで、アルゴリズムを作る事が必要と感じた。

Effect of intensive treatment of hyperglycaemia on microvascular outcomes in type 2 diabetes: an analysis of the ACCORD randomised trial Lancet, Early Online Publication, 29 June 2010

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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