すい臓がんのレビュー

NEJM429日号、すい臓がんのレビューです。
すい臓がんの分子生物学的解析が進んでいることが分かりました。TP53cell cycle 遺伝子変異が認められていて、増殖の制御が非常に難しいがんである事が示されています。

まとめ
・5-10%の患者で膵臓がんの家族歴がある。家族歴のある家系では、BRCA2やPLB2(partner and localizer of BRCA2)などDNA 修復遺伝子のgerm-line mutation が認められている。
・90%の腫瘍に、KRAS2の activation mutation がある。KRAS のmutation があると、activation form でロックされた異常なRAS protein が産生される。
・95%にCDKN2A gene が不活化されている。
・50-75%でTP53の異常がある。DNA damage control check point を飛び越えている(bypass)。

・CA19-9 はスクリーニングとしては役に立たない。

・Gemcitabin は進行がんでわずかであるが有意差を持って生存率を改善。KRAS2 mutation が多いのでEGF inhibitor のbenefit は限られている。
・腫瘍の微小環境やcancer stem cell をターゲットとした薬剤を開発していくことが必要。
 

 


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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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