子宮内膜症

内科ではNSAIDsまでの治療をするだけですが、子宮内膜症は、内分泌の疾患として興味をもっています。
GnRH 作動薬が子宮内膜症に使われるが、どういうメカニズムで効くなかが知りたくて子宮内膜症のレビュー(NEJM6月24日号)を読んで見ました。GnRH 作動薬はゴナドトロピンを涸渇させ、エストロゲン分泌を抑えることで、子宮内膜症に効くということでした。

まとめ
子宮内膜症は、生殖期女性の6-10%、骨盤痛(pelvic pain)のある女性の50-60%に認める。成長はestrogen が関係。腹膜について血流(blood supply)を受ける。経膣超音波やMRIは腹膜、卵巣のimplant の癒着を診断する能力は低いが、Ovarian endometriosis をSensitivity 80-90%, Specificity 60-90% でdetect できる。
超音波の方がコストの点で好まれる。CA125は感度、特異度とも低い。

治療
・NSAIDs とoral contraceptive(低用量) で20-25%が治療困難(failure rate)
・GnRH作動薬は視床下部のgonadotropin を涸渇させることで効果があるが、6ヶ月で13%のbone loss が報告された
・estrogen threshold hypothesis:骨粗鬆症予防のためestradiol 30-40 pg/ml = 109-164 pmol/lに維持することが推奨されている。(estrogen-progesterone add-back therapy)
・aromatase inhibitor は少数の検討では効果を認めたが、子宮内膜症の治療では認可されていない。
・外科手術 (laparoscopic ablation)、外科手術+ presacral neurorectomy が行われている。重症度が高いとpostoperative medical therapy が必要。

感想
Estrogenを下げる治療をする場合、いつも骨粗しょう症を考慮していかないといけないのだと思います。
 


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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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