スタチン、フィブラート投与中の入院が必要な横紋筋融解症 (2004年の報告 JAMA)

スタチンの単独療法では横紋筋融解症のリスクは低いということだが、高齢者糖尿病での治療について触れている論文を読んでみました。高齢者の糖尿病では、横紋筋融解症のリスクは高く、フルブラ―トと併用すると、65歳未満の単独療法に比べ、48倍の発症頻度になるということでした。

まとめ
・1998.1.1-2001.6.03 の間、252460人のlipid-lowering agents 服用者の解析 
・スタチン単独療法での入院が必要なrabdomyolisis の発症頻度は単独療法でatrovastation, pravastatin, simvastatin  は、0.44/ person-year、 薬剤間での差はない。
65歳以上のリスク比5.4、糖尿病でリスク比2.9
 
・fibrate 2.82 (Gemfibrozil n=8102 Incident rate 3.7, Fenofibrate n=2529 rhabdomyolysis の発症なし)

・atrovastation, pravastatin, simvastatin とfibrate の併用療法では、5.98に上昇。(単独療法の10倍以上のリスク)
 
・1年間に横紋筋融解症は、スタチン単独療法で22727症例に1例。
65歳以上の糖尿病では、スタチンとフィブラ―ト併用療法で484症例に1例起こり、単独療法の48倍となる。
 
感想
フィブラートの横紋筋発症はスタチンと同じくらいと理解していたが、発症症例数は少ないものの、スタチンの約5倍でした。ACCOR lipid トライアルで、スタチンとフィブラートの併用を行っていたが、横紋筋融解症のリスクが高く特に高齢者では併用は難しい。
 

 

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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