ZnT8(SLC30A8) と糖尿病1

先日、長崎大学 川崎英二先生の講演を聞きました。1型糖尿病で、新しく自己抗原、ZnT8(SLC30A8) が注目されている事を知りました。
ZnT8(SLC30A8)は、インスリンの入ったvesicle の膜に発現した、亜鉛のトランスポーターで、SLC30A8のSNPsは、2型糖尿病のリスクアリルでもありました。まだ商業ベースにのっていないけれど、GAD抗体陰性でも、ZnT8抗体があるということでした。

まとめ
2004年ヒトゲノムとexpressed sequence tag (EST) データベースからZnT8が同定された。ZnT8は、膵β細胞のインスリン小胞の表面に発現し、インスリン小胞内に亜鉛を蓄積される働きがある。
2007年PNAS誌に、islet specific antigen のリストから、1型糖尿病症例の血清で検討。1型糖尿病の自己抗原としての重要性が明らかになった。 
ZnT8抗体は、新しく診断された1型糖尿病血清の60-80%に存在、コントロールでは<2%、2型糖尿病では<3%であった。
GAD、IA2、IAA、ICA陰性の1型糖尿病で26%にZnT8抗体が認められた。出生から1型糖尿病発症をフォローアップしている人で、ZnT8抗体は1型糖尿病発症の2年前に出現していた。
 



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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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