Glycemic index (GI) が低く高たんぱく質の食事は、減量後の体重維持に有効

NEJM11月25日号には、Glycemic index (GI) が低く、高たんぱく質の食事が、減量後の体重維持に有効との結果が示されています。
Introduction によると、自由裁量で低GI 食を取る効果は、これまでcontroversial であったとのこと。

ヨーロッパ8カ国人のスタディ。
まず800-1000kcal 、8週で11kg 体重減少
脂肪はmoderate で、蛋白質とGIを変化させた食事の効果(Two-by-two factorial design)を26週でフォローアップ。フォローアップ時は総カロリー制限なし。
 
低GI、高タンパク食は体重をさらに減らす時期もあり、ドロップアウトも少ない。
高タンパク食はglycemic load (carbohydrate content x glycemic index) を減らす効果がある。
炭水化物と高タンパク質を一緒にとるとgastric emptyingを遅らせることができる。食欲評価は4群同じ。
 
Editorial では、GIの低い食物を紹介。
加工しない穀物、果物、豆、でんぷんを含まない野菜 (Minimally processed grains, whole fruits, legumes, nonstarchy vegetables)
GI が高い食物は、加工した穀物 highly processed grains
 
GIが低いとなぜ良いか。
ホルモンや代謝変化により、空腹感やエネルギー摂取を減らす。減量時は安静時のエネルギー消費が減るが、炭水化物負荷 (glycemic load) を減らすと、安静時のエネルギー消費減少を改善させるのかもしれない。
“Meals with a low glycemic index or glycemic load elicit acute hormonal and metabolic changes that may decrease hunger and energy intake. During weight loss, a reduction in glycemic load may attenuate the decline in resting energy expenditure that is thought to promote weight regain.”

・Editorial の “Mind over matter” は気力で打ち勝つという意味。減量はmind のファクターが大きい。行動変化behavioral change や低GI食を手に入れやすいようにすることが、低GI食を取り入れて体重減少をもたらすだろうとしている。
 
感想
糖尿病の食事療法では、食品交換表による糖尿病食が指導される。表1、表2が炭水化物になり、表2の果物は1単位80kcal程度が推奨されている。また表1のGIについては、GIが低い方が望ましいと考えられるが、あまり具体的に指導されていない。GIが低いという点では果物摂取量は増えてもいいのかも知れない。
 

1のeditorial

3. 論文中に引かれていたGIのサイト

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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