BMIと死亡率

BMIと死亡率の論文(NEJM12月2日号)。
肥満があると心疾患、脳卒中による死亡率が上昇するが、肥満 (high BMI) と死亡率 (all-cause mortality)との関連はまだ明らかではなかった。
喫煙状況(smoking status) の評価とか、やせた人(low BMI) とpreexisting disease との関係が興味深かった。

白人 (non-Hispanic whites)、146万人。
身長、体重はワンポイントで記録、5年以上のフォローアップ。
喫煙者、がん、心臓病を除外するとBMI20.0―24.9で死亡率が一番低かった。
 
BMIが低いと(BMI13-18.4) で死亡率が増加しているが、これはpreexisting disease があったというartifact の可能性を指摘。
理由として、低BMIと死亡率は、current smoker より20年以内にやめたformer smoker で強く関連していることをあげていた。病気により禁煙したという要因があるということ。
”This result is probably a reflection of cessation of smoking because of illness."
 
今回は非喫煙者 (Never smoker) の解析結果で、current smoker、former smokerで、喫煙本数などをAdjust することは困難であり、current smoker、former smokerは除外した。
 
Low BMI では肺気腫、preexisting cancerがやや多く、High BMI ではpreexisting heart disease が多かった。
 
感想
never smokerでは、BMI 25 を超えて高くなるほど死亡率が高いのは明らかだけれど、喫煙者を含めたall subject の死亡率はnever smoker よりも低下していて、以下はその点のまとめ。

太った人ほど現在の喫煙率は減る。
“The prevalence of current smoking decreased with increasing BMI.”
 
Current smokerは、Lowest BMI (15-18.4) 25%、Highest BMI (40-49.9) 8%
Former smokerは、Lowest BMI 27%、 Highest BMI 44% で徐々に増加。

High BMIでは一度喫煙しても禁煙し、current smoker は他のカテゴリーより少ない。High BMI のcurrent smoker は他に疾患がなく、喫煙を続けられる健康状態で、そのため死亡率が低いのではという感想ですが、あまり説得力がない気もする。本文中にはこの点にはふれられていません。今後、Correspondence で話題になるのではないかと思います。
 

 

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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