1型糖尿病とカーボカウンティング

11月22日、日本IDDMネットワーク主催、「1型糖尿病研究会」に行ってきました。
大阪大学の黒田暁生先生が、「1型糖尿病の血糖コントロールの極意」というタイトルで講演されました。カーボカウンティングや、アルコールを飲む場合、高カロリーの食事(ラーメン、焼き肉)を取る場合のインスリンの調節について話されました。

カーボカウンティングは、糖尿病専門医の中でも、まだ詳細な知識を持って、診療に取り入れている医師は少ないように思われます。
今回の講演では、炭水化物、たんぱく質、脂肪では、食後の血糖値のピークの高さ、ピークの持続時間が異なるというデーターを出されていました。
炭水化物は血糖値の上りが早く持続時間が短いが、脂肪は血糖値上昇が緩やかで持続時間が長い、たんぱく質はその中間というグラフでした。
1型糖尿病でカーボカウンティングを用いたインスリン調節の必要性が非常によくわかりました。

ラーメンなど脂肪分の高い食事の場合、1型糖尿病では、脂肪による血糖上昇が糖質ほど早くなく、ゆっくり効いていてくる。(夜食べたら、朝までくらいの間隔か。) 中間型インスリンで対応するか、インスリンポンプの設定でボーラスを入れて、一次的に基礎インスリン量を上げるスクエアーボラスを行うか(8時間後まで設定可能)、それより長くなる場合は、基礎インスリン注入量を何割か上げておくということです。

1型糖尿病の場合、無自覚低血糖を避けるため、血糖値79mg/dl未満から捕食などの対応をするべきと。(血糖値70mg以下で低血糖症状が出やすく、自己測定器の誤差も考慮が必要)
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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