ICUでの血糖管理

ICUでの血糖コントロールは100mg/dl 位の厳格なコントロールにしてもmerit がないのは読んだことがあったけれど、レビューを読んで、140 から180mg/dl 程度のコントロールというのがエビデンスのあるところということがわかりました。

まとめ
2001年の結果3) はコントロール群の死亡率が高かったためにintensive treatmentが良い結果となった。
 
2009年のNICE-SUGARスタディ2) は、intensive treatment.  Control で差はつかなかったが、
intensive group が予定より高い値(118 mg/dl) 、 コントロールが<180 mg/dlの設定で平均145 mg/dl と低い値となったため。
 
コントロール群の死亡率は、予測死亡率より低かったことから、<180 mg/dlの設定で平均145 mg/dlというmoderate な血糖コントロールが初めてbenefit を示した。
予測死亡率は Acute Physiology and Chronic Health Evaluation (APACHE II) に基づくスコアで算出。現在のガイドラインでは血糖値140から180 mg/dl としているのが一般的。
 
ICUでの血糖チェック
輸液の混入がないことを確認する。
bedside glucometer は低血糖時や、浮腫(希釈効果による)、循環障害 (hypoperfusion)、貧血があるときは特に不正確。
検査室での検査が一番望ましいが、時間がないとき blood gas analyzer での測定が実践的な解決となる (practical solution)
 
感想
検査室データの次に血ガスの機械を推奨していたのが以外なところでした。
2009年の論文は一度読んでいたが、intensive group とコントロールで差がつかなかった点が印象に残っていた。このレビュー1)を読んで、血糖コントロール(平均145 mg/dl) のコントロール群が、予測死亡率を下回り、血糖コントロールのエビデンスとして評価されている事を知りました。
 


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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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