ポリフェノールとSirtuin、AMPKはSirtuinを活性化する。

NEJMのSirtuinのレビューを読んでみました。先月NHKでも長寿に関係する酵素としてSirtuinが紹介されたようです。
まとめ
ポリフェノールは植物に含まれる。(赤ワイン、コーヒー豆)
Resveratrol はブドウの皮に多く含まれるポリフェノールで、SIRT1を活性化する。
高脂肪食のマウスにResveratrolを与えると、寿命を延ばし、インスリン抵抗性を改善しIGF-1を減らし、AMPK活性、PGC-1α活性を上げ、ミトコンドリア数を増やした。
Sir2は哺乳類のSIRT1 orthologue
 
SIRT3 は、mitochondrial superoxidase dismutase 2 (SOD2) を活性化、活性酸素 (reactive oxygen species) を抑制するので、腫瘍抑制効果がある可能性がある。SIRT3 -/- マウスは正常マウスに比べ活性酸素の産生が多く乳腺腫瘍にかかりやすい。
 
Amyloid precursor protein がβ-secretase で代謝されるとtoxic β-amyloid plaque ができ、アルツハイマー病の原因となる。
SIRT1 はα-secretase の遺伝子発現を活性化し、アルツハイマー病を予防する。
 
感想
メトフォルミンが寿命を延ばすこと、がんの発症率を低下させるメカニズムは、AMPK活性化→Sirtuin活性化するということが関係していると思われます。

RSV is a natural polyphenolic compound mainly found in the skin of grapes and is well known for its phytoestrogenic and antioxidant properties (Baur and Sinclair, 2006). It has been shown to significantly increase SIRT1 activity through an allosteric interaction, resulting in the increase of SIRT1 affinity for both NAD+ and the acetylated substrate (Howitz et al., 2003).
 
”Resveratrol produces changes associated with longer lifespan, including increased insulin sensitivity, reduced insulin-like growth factor-1 (IGF-I) levels, increased AMP-activated protein kinase (AMPK) and peroxisome proliferator-activated receptor-γ coactivator 1α (PGC-1α) activity, increased mitochondrial number, and improved motor function.” 
 

Am J Physiol Endocrinol Metab 298:E751-E760, 2010.

SIRT1.gif



Am J Physiol Endocrinol Metab 2010 Apr 298(4) E751-60, Fig. 3
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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