新規抗凝固薬(Dabigatran, Apixaban, Rivaroxaban)のまとめ。

新規抗凝固薬のレビューです。Xa阻害薬は2種類あり、Rivaroxabanは1日1回の服用でよい。さらにXa阻害薬、Edoxaban も治験中 (ENGAGE AF-TIMI 48)。

まとめ
RE-LY      Dabigatran (直接トロンビン阻害薬) 110 mg twice daily, 150 mg twice daily           
ARISTOTLE          Apixaban (Xa阻害薬) 5 mg twice daily
ROCKET AF          Rivaroxaban (Xa阻害薬) 20 mg once daily

3剤とも、ワーファリンに比べ、hemorrhagic stroke リスクを有意に減少させている。
ダビガトラン150mgのみが、ワーファリンに比べ、ischemic stroke を有意に減少させている。
Apixabanは、3剤の中でwarfarinに比べ、risk of death from any cause を有意に減少させた。ハザード比0.89 p=0.047 
 
RE-LYでは、ダビガトランとワーファリンの振り分けがconceal されていなかったが、ROCKET AF、ARISTOTLE 完全なdouble blind studyである。
 
ワーファリンの、the mean percentage of time in which the INR was in the therapeutic range of 2.0-3.0 は、RE-LY64%, ROCKET AF 55%, ARISTOTLE 62% というデータがある。このデータから、Dabigatran、Apixaban、Rivaroxaban 3剤の比較も可能かもしれない。1)
 
頭蓋内出血が少ない理由について
ワーファリンが、hemostatic system で、いくつかのtarget があるのに対し、新規抗凝固薬はsingle target であることが関係しているかもしれない。5)
 
長期に渡りワーファリンでINRがコントロールされている患者では、新規抗凝固薬に切り替える必要性はあまりない。抗凝固効果の効果発現は早く、切れるのも早いが、リバースする薬剤は依然として開発中。さらにINRモニターのコストを考慮してもワーファリンの薬価は安い。新規抗凝固薬は、attractive alternative であるが、ワーファリンが世界で多くの患者に使われていくことになる。1)
 

ARISTOTLEで、Apixabanは、ワーファリンに比べ、strokeあるいはsystemic embolism のリスクを21%、major bleeding を31%減少させた。
 
Apixabanと、アスピリン、P2Y12受容体阻害薬との併用は、出血が多く早期中止となった。
 

 

 
 

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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