Dabigatran の講演会(2011年10月)

ダビガトランの講演会に行ってきました。死亡例報告があり、腎機能を評価しつつ投与することを強くすすめています。aPTTは出血リスク評価に使える。
性別、年齢、血中クレアチニン値で計算できるeGFRと換算係数を使って算出したCCrで腎機能を評価することは推奨できないということでした。

日本人では、global な結果(RE-LY)に比べ、dyspepsiaが多かった。
対策
食後服用、コップ一杯と一緒に服用。
導入直後に多くみられる症状であり、経過観察
H2-blocker, PPI 服用

ワソラン併用時は、ワソランの服用を2時間ずらす。マニュアルあり
腎機能に関する注意 CCr < 30 ml/min は禁忌
aPTTはコントロールの指標には役立たないが、出血合併症リスクモニターには使える。トラフ(投与直前値)のaPTT で80%未満にする。
死亡例5例のうち、3例は抗血小板薬を併用していた。アスピリンなど抗血小板薬とは併用しないこと。
ダビガトランのモノクローナル抗体も開発中とか。
 
内視鏡前の休薬については、ガイドラインに組み込まれる予定。
CCr 30~50 ml/min では最長4日間の休薬が必要 2)
 
RE-LY は、CCrで腎機能を評価している。
eGFRは、性別、年齢、血中クレアチニンで計算でき、CCrへの換算係数もあるが、eGFRから換算したCCrで、タビガトランの投与可否を決めることは、基礎データがないため推奨されないということでした。
 
Cockcroft and Cault式によるクレアチニンクリアランス値
男性 CCr = (140-年齢) x 体重 / (72 x SCr)
女性 CCr =0.85 x (140 - 年齢) x 体重 / (72 x SCr)

RE-LYに参加した日本人の結果は、参加者全体と解析結果と同様。
ワーファリン服用者のINR目標は2.0-3.0だったが、日本では、70歳以上で、2.0-2.6を目標とした。)
"In RE-LY, the efficacy and sa-ety profiles of dabigatran for Japanese AF patients at high risk of stroke were essentially the same as for the study population overall." 
 
術前のダビガトラン休薬期間について書いてあります。

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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