糖尿病性網膜症に対する光凝固術のレビュー

糖尿病性網膜症に対する光凝固術のレビューです。黄斑浮腫が存在すると、光凝固術により黄斑浮腫が悪化し視力が低下することが注意点として強調されています。レーザの焦点を合わせるため、ゲルとコンタクトレンズを入れて行っているということでした。

まとめ
ハイリスク糖尿病性増殖性網膜症のリスクファクター
1. Any retinal neovascularization
2. 視神経乳頭周辺に新生血管がある。
3. 視神経乳頭に重症な新生血管がある。
4. 網膜前出血あるいは硝子体出血

黄斑浮腫 macular edema があり、増殖性網膜症がハイリスクでない場合、光凝固術は数週から数ヶ月遅らせる場合が多い。光凝固により黄斑浮腫が悪化するためである。
 
レーザの焦点を網膜に合わせるため眼科用ゲルとコンタクトレンズを角膜にのせる。
“A specialized contact lens, coupled onto the cornea with an ophthalmic gel, is used to view the retina with a slit-lamp laser delivery system and to focus the laser appropriately onto the retina.”
 
抗VEGF療法は、neovascularization を減らすが、何回の注射が必要なのか不明である。
硝子体内へのglucocorticoid 注射は、増殖性網膜症にbenefit がある。しかし、白内障、緑内障の副作用から現時点では大部分の人に保証できる治療ではない。
 
Severな硝子体出血、網膜前出血があると光凝固術が出来ない。またExtensiveな汎光凝固術をおこなってもneovascularization が続く場合もあるる。その際には、出血とfibrous tissue を取り除くため、硝子体切除術を行う。術中に、光凝固術が行われることもある。
 
Panretinal Photocoagulation for Proliferative Diabetic Retinopathy N Engl J Med 2011; 365:1520-1526October 20, 2011

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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