ニュージーランドにおけるdabigatran の出血イベント、特に高齢者に多い

ニュージーランドでもdabigatran が発売となり、高齢者に出血イベントが多いという報告でした。

まとめ
ニュージーランドでは7月1日にdabigatranが発売となり、最初の2ヶ月で、7000人がdabigatranを開始した。出血のエピソード78、major bleeding 12が明らかになっている。

原因は以下の4つの要因
①Prescriber errors  25%を占める (dabigatran 開始時にINRが2.0を切っていない場合、重度の腎不全の患者を含む)
②腎機能不全
③年齢
④reversal agent がないことによる合併症

出血は、特に高齢者の合併症である。容量を減らしたとしてもそのリスクは減らない。
 
RE-LY 試験では、mean age 71歳、mean body weight 83㎏、CCr 68 ml/min の人が対象。80歳以上、63㎏未満の人の割合は1/3未満、CCr 50ml/min の人は20%に満たない。
 
prescribe error が多かったので、適正なprescriber educationの必要性が明らかになった。
80歳以上で腎機能低下があり体重の少ない人には、dabigatranを開始する前にrisk とbenefit のevaluationを行うべきである。
 
1. Bleeding Risk with Dabigatran in the Frail Elderly N Engl J Med 2012; 366:864-866

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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