NEJMの2型糖尿病、血糖管理のレビュー

4月号の2型糖尿病、血糖管理のレビューです。日本で使われていない、アミリンなどについて述べられています。

まとめ
日本で使われていない糖尿病薬の作用機序
・胆汁酸吸着剤は、Hepatic glucose productionを減らし、インクレチンレベルをあげるが機序は不明。
・ドーパミン作動薬、ブロモクリプチンは、D2 ドーパミン受容体を活性化し、unknown mechanismで、インスリン感受性をあげる。ブロモクリプチン のRapid-release form もFDAにより認可された。 
・Amylin mimetic(pramlinide)は、グルカゴン分泌を減らし、gastric emptyingを遅らせ、食欲低下させる。
 
薬剤選択のstrategy
メトフォルミンが好まれ、cost-effectiveness を示す。
Second line agent 選択に関して、evidence は、少ない。 
Well-validated は、Sulfonylurea, basal insulin.
Less-well-validated は、Pioglitazone, GLP-1 agonist. 
 
海外でもインスリン導入は遅れがち。
寝る前、long acting insulin を10単位程度から開始し、 コントロール不良の場合、big meal の食前に超速効型インスリンを追加する。混合製剤、basal-bolus therapyも検討する。
 
一般的な2型糖尿病に対するRecommendation
安全に血糖値を下げられるなら、A1C 6.0-6.5% 。
週150分の運動 
脂肪、炭水化物、塩分が少なく食物線維の多い食事 (grains and fiber) 
メトフオルミン2000mgまで使用する。(食事と運動ができていたとしても) 
 
感想
インスリン導入で、basal insulin で導入し、超速攻型を足していくやり方を説明していた。4月に公表されたADA、EASDのガイドラインも同様のアルゴリズムをくんでいます。2)
食前に超速攻型インスリンで開始して、時効型インスリンを追加するほうが自分としては、やり易い方法なので、basal insulin 1回うちが先というのは、少し違和感があります。
 
1. Glycemic Management of Type 2 Diabetes Mellitus Faramarz Ismail-Beigi, M.D., Ph.D. N Engl J Med 2012; 366:1319-1327April 5, 2012
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMcp1013127
 
2. Management of hyperglycaemia in type 2 diabetes:a patient-centered approach. 
Position statement of the American Diabetes Association (ADA) and the European Association for the Study of Diabetes (EASD) Received: 24 February 2012 / Accepted: 24 February 2012


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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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