日本人の糖尿病で、微量アルブミン尿以上の腎症は約40%

3月に聞いた腎症の二つの講演会のまとめです。
 
最近の新規透析導入患者数は横ばいとなってきた。
DCCT、steno2 研究以後、レニンアンギオテンシン系阻害薬の使用、血圧管理、脂質管理が行われてきた結果と考えられる。

糖尿病腎症は患者の約40%にみられる。1)
JDCS study で、蛋白尿への年間以降率は、0.67%
low-microalbuminuria グループ (30-150 mg/gCre) で1.85%、正常アルブミン尿 (< 30 mg/gCre)グループでは0.23%  2)

1. Microalbuminuria Is Common in Japanese Type 2 Diabetic Patients A nationwide survey from the Japan Diabetes Clinical Data Management Study Group (JDDM 10)  Diabetes Care April 2007 vol. 30 no. 4 989-992 
http://care.diabetesjournals.org/content/30/4/989.full

2003年以前に糖尿病と診断され、2004年1月から2005年7月に外来を受診した8897人、cross sectional study
Microalbuminuria 31%
clinical nephropathy 10.5%
微量アルブミン尿以上の糖尿病性腎症は、日本人の糖尿病患者で42.5%に認められる。

2. Low transition rate from normo- and low microalbuminuria to proteinuria in Japanese type 2 diabetic individuals: the Japan Diabetes Complications Study (JDCS) Diabetologia. 2011 May; 54(5): 1025–1031.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3071947/
尿アルブミン150 mg/gCre (17 mg/mmolCre) 未満の糖尿病患者で、8年間フォローアップ
タンパク尿への年間移行率は0.67%、
low-microalbuminuria グループ (30-150 mg/gCre) で1.85%、正常アルブミン尿(< 30 mg/gCre)グループでは0.23%

5月17日から19日は糖尿病学会@横浜です。
リウマチ学会では学会抄録がiPad のアプリ化されたということで、糖尿病学会でもと期待しましたが、アプリ化は行われずでした。これを持って歩くことにします。

追記 5/13
抄録アプリの配布が5/10より始まっていました。詳しくは糖尿病学会ホームページへ
さっそくアップルストアーから落としてみました。

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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