遺伝的なHDLコレステロール上昇は、冠動脈疾患リスクを低下させない。

HDLコレステロールを上げるアリルがあり、HDLコレステロールが高くなっても、冠動脈疾患リスクは下がらないという結果。HDLコレステロールを上げる、cholesteryl ester transport protein (CETP) inhibitorが、冠動脈疾患リスクをさげるかどうかは、やはりトライアルの結果待ちになると思います。

まとめ
endothelial lipase gene のvariant、LIPG 396Ser allele (2.6% frequency) で、HDLコレステロールが、0.14 mmol/L高くなるが、冠動脈疾患のオッズ比は0.99で、HDLが冠動脈疾患のリスク低下をもたらすことはなかった。
LIPG 396Ser alleleは、頻度が低い。中等度に多いフエノタイプが、冠動脈疾患と関連している可能性がある。
 
ABCA1のmutationでおこるTanger病では、低HDLコレステロール血症が起こるが、冠動脈疾患は増加しない。
 
1.Plasma HDL cholesterol and risk of myocardial infarction: a mendelian randomisation study Early Online Publication, 17 May 2012
 
2. Mendelian randomisation, lipids, and cardiovascular disease
 
 

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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