ビスフォスファネートはいつまで服用するべきか。

NEJM誌に載った、ビスフォスファネートの総説です。ビスフォスファネートは3-5年服用後、プラセボに変更しても効果は続くというデーターがあり、いつまで飲み続けるかという問題を提起しています。1)2)

まとめ
ビスフォスファネート(Bisphosphornate) は骨吸収を抑制する作用があり、新しく形成された骨に取り込まれ、何年も維持される理論上、ビスフォスファネートを何年か服用したあと中止しても、骨吸収抑制作用は継続するはず。

アレンドロ酸(フォサマック、ボナロン)とゾレンドロ酸(ゾメタ)は、プラセボへの切り替えのデーターがある。
 
非椎体骨折については、ビスフォスファネートを3-5 年以上服用しても、リスクが減少するというエビデンスはない。
 
椎体骨折について、過去に骨折の既往があり、骨粗しょう症が進んでいる場合のみベネフィットがある。
 
観察研究で、リセドロン酸(ベネット、アクトネル)は薬の中止後、bone loss が大きいが、アレンドロ酸は5年、ゾレンドロ酸は3年服用すれば、その後中止してプラセボに切り替えても、同じ期間だけ効果が持続する。
 
ビスフォスファネートを3-5年服用後も、大腿骨頸部の骨密度が低い場合(T-score below -2.5)、椎体骨折のリスクが高いのでビスフォスファネートは継続する。現在、椎体骨折がありT-score 2.0以上の人も服用継続にベネフィットがあると思われる。
 
大腿骨頸部のT-score 2.0以上では、椎体骨折のリスクは低く、ビスフォスファネート3-5年服用後の継続には、ベネフィットが少ない。
 
すべてのビスフォスファネートが同じでなく、アレンドロ酸とゾレンドロ酸に限った、drug specific な recommendation である。 
 
FDAは、患者さん向けに、ホームページ上で説明を掲載しています。3)
 


3. How Long Should You Take Osteoporosis Drugs?

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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