ピオグリタゾンと膀胱がん(7) カナダの報告

カナダの報告、ピオグリタゾンによる膀胱がんリスク増加は20%、HealthDayの記事では、”リスク増加は少ない”と、ピオグリタゾンに好意的に書いてあります。

カナダで、230万人、10のスタディのメタ解析
1つのrandomized controlled trialでは、ピオグリタゾンと膀胱がんの関連は認めなかった。
コホートスタディでは、15%のリスク増加を認めた。全体では、ピオグリタゾン服用で、膀胱がんリスク増加は22%。
ロシグリタゾンで膀胱がんとの関連は認めなかった。
2型糖尿病では、膀胱がんのリスクは40%増加しているとういう報告がある。
 
ピオグリタゾンが crystal を形成することが膀胱への刺激となるのかもしれない。
”Johnson said it's not clear yet how Actos might raise the risk of bladder cancer, but he said some animal studies suggested that the drug could cause crystals to form that irritate the bladder, which could potentially play a role in the development of bladder cancer. ”1)

膀胱がんとの関連はあるが、非常に少ないと考える
Johnson added that it's important to keep in mind that bladder cancer is a relatively rare cancer, and even with the increased risk, any one person's risk of bladder cancer "is pretty small."1)

Medpageの解説では2)メタ解析の限界についてふれています。
個別の患者データーがなく、喫煙や職業歴の補正がされていない、(がん抑制効果がある)メトフォルミンの服用歴についても不明。

1. Another Study Links Diabetes Drug Actos to Bladder Cancer
Individual risk still remains low, however 
 
2. Actos Bladder Cancer Risk Again Affirmed
 
3. Use of thiazolidinediones and the risk of bladder cancer among people with type 2 diabetes: a meta-analysis
CMAJ July 3, 2012 First published July 3, 2012, doi: 10.1503/cmaj.112102 
 

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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