クロピドグレルと喫煙

クロピドグレルは、非喫煙者で、アスピリンに比べたbenefit をあまり示せていないという記事です。
まとめ
クロピドグレルは喫煙者では、アスピリンに比べて、primary outcome 抑制効果がみとめられている。
喫煙はP450(CYP)IA2の活性を誘導する。P450(CYP)IA2はクロピドグレルのmetabolic activation に関係する。

CAPRIE試験の追加解析で、クロピドグレルで治療された非喫煙者(never smoker、former smoker) は、primary outcome (ischemic stroke, 心筋梗塞、血管死)のリスクが、アスピリンで治療された非喫煙者に比べて有意差がつかない。(10.4% vs.10.6% ハザード比0.96)

一方、クロピドグレルで治療された喫煙者(current smoker) では、アスピリンで治療された喫煙者に比べて有意にincidence が低い。(8.3% vs.10.8% ハザード比 0.76)

ハイリスク群に対するほかのトライアルでも、非喫煙者に対するクロピドグレルの治療は、効果を示すことができていない。
“These large-scale clinical trials have led to the dominant use of clopidogrel in the treatment of high-risk patients with cardiovascular disease. However, evidence from these same studies consistently supports less or no clinical efficacy from clopidogrel therapy among patients who do not smoke. These observations raise concerns about the costs and potential risks incurred by treating nonsmokers with clopidogrel.” 

喫煙とクロピドグレルの代謝についてprospective study が現在行われているところ。

Clopidogrel Efficacy and Cigarette Smoking Status JAMA. 2012;307(23):2495-2496. doi:10.1001/jama.2012.5930

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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