家族性高コレステロール血症に対するPCSK9抗体療法(第2相試験)

家族性高コレステロール血症にたいするproprotein convertase subtilisin/kexin type 9 serine protease (PCSK9) monoclonal 抗体療法の第2相試験の結果です。
PSK は、LDLコレステロール受容体のリサイクルを抑制する働きがある。

Heterozygous の家族性高コレステロール血症でスタチン、エゼチミブにPCSK9抗体療法を追加した。

77人のコントロールトライアル、150 mg、100 mg、300 mg 4週ごと、150 mg 2週ごと、12週間でdose-dependent に、LDLコレステロールを29から68% 減少させた。
150 mg 2週に1回は、LDLコレステロールを68% (300mg 4週に1回より良い結果)、プラセボは、11%減少となっている。

HDLコレステロールとアポA1は増加、Lp(a)は、有意差がつかないが減少傾向。

PSK 抗体療法は、短期間の治療において、well tolerated であり、安全であることも示された。

家族性高コレステロール血症では、高容量スタチンとエゼチミブなど治療されていて、追加の治療が予後を改善する。今後は、PSK 抗体療法の長期使用データーが、必要となってくる。
 
1. Effect of a monoclonal antibody to PCSK9, REGN727/SAR236553, to reduce low-density lipoprotein cholesterol in patients with heterozygous familial hypercholesterolaemia on stable statin dose with or without ezetimibe therapy: a phase 2 randomised controlled trial Lancet 2012; 380: 29–36
 
2. Inhibition of PCSK9 in familial hypercholesterolaemia Lancet 2012; 380: 6-7

3. PCSKのモノクローナル抗体とLDLコレステロール


関連記事

テーマ : 勉強日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

最新記事
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
57位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
自然科学
10位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム