Glucogenic amino acid、Ketogenic amino acid、脂肪酸からは糖新生はおこらない。

なぜ、タンパク質、脂肪主体の食事では血糖値の上がりが遅いのかという理由として、あとからグルコースが作られてくるからということになります。肝臓での糖新生はアラニンが重要な役割を示す。脂肪酸からは糖新生は起こらない。中性脂肪は糖新生glycerol phosphate となり糖新生へ向かう。


まとめ
Glucogenic amino acid
大部分のアミノ酸はタンパク合成の必要量を超えると、ピルビン酸かクエン酸回路のC4かC5の中間代謝産物に代わる。ピルビン酸はcarboxylate され、オキサロ酢酸となる。オキサロ酢酸 は糖新生のprimary substrate である。糖新生にかかわるアミノ酸はglucogenic amino acid と呼ばれる。

アラニンは、NH3基が、脱アミド化されると、ピルビン酸になる。
glucogenic amino acid の中でも、アラニンが重要な役割をもつ。
肝臓で、アラニンから糖新生は生理的濃度の20-30倍にならないと飽和しない。

Ketogenic amino acid
2つのアミノ酸(リジンとロイシン)はアセチルCoA2に変換される
4つのアミノ酸(フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、イソロイシン)はアセチルCoAと糖新生に入る中間代謝産物にかわる。
これらのアミノ酸をketogenic amino acidとよぶ。

脂肪酸からは糖新生は起こらない
脂肪酸とその代謝物ケトン体は、以下の理由からグルコース合成に使われない。
①ピルビン酸からアセチルCoAを生成するピルビン酸デヒドロゲナーゼはirreversible である。
②アセチルCoAが、クエン酸回路に入っても二つの炭素(C)は、オキサロ酢酸が作られる前に外れていく。
非常にまれに奇数の炭素原子を持つ脂肪酸は、propionyl CoAとなり、糖新生の基質となりうる。
 
中性脂肪(triacylglycerol)の代謝産物であるグリセロールはglycerol phosphate となり糖新生の経路にはいる。
中性脂肪 (triacylglycerol)→脂肪酸+グリセロール
 
1. Harper's Illustrated Biochemistry, 28th Edition (LANGE Basic Science)
Chapeter16、25

感想
大先輩のK先生と昼食におそばを食べていて、glucogenic amino acid の話になりました。
学生時代の生化学でやっていたはずですが、あいまいなため、まとめをつくりました。
糖尿病治療ガイドでは50-60%を炭水化物でとることを推奨、日本の食文化を反映していると思います。
 
減量では食事の炭水化物、タンパク質、脂質の比率にかかわらず、総エネルギー量が低くなればよいという報告があります。食品交換表の食事はバランスがいいので推奨しますが、あとは好みで自分に合うようにされていくのがいいかと思います。
 
減量のための食事療法―食事の内容よりも行動因子。パラダイムを変えること。
 
 
 

関連記事

テーマ : 勉強日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

最新記事
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
65位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
自然科学
11位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム