スタチン投与は正常あるいは軽度中性脂肪のある患者で膵炎リスクを減らす

JAMAのメタアナリシス、21のスタチントライアルでは、膵炎のリスク比0.79。
一方、7つのフィブラートトライアルで膵炎のリスク比1.39
 
いくつかのトライアルでは、中性脂肪750 mg/dl 以上を除外しているので、この研究の結論としては、「正常あるいは軽度の中性脂肪上昇をともなっている患者で、スタチン投与は膵炎リスクをさげる。」となっている。
この研究のlimitation は、それぞれのトライアルが膵炎をエンドポイントとしたものでないこと。

有料論文で全文は読めませんが、Medscape の解説記事によると。フィブラート服用が膵炎リスクを上げるということを意味しないとのこと。
 
"This report of pooled randomized trial data demonstrates that use of statin therapy was associated with a reduction in the number of patients developing pancreatitis," the authors write. "However, we did not demonstrate an association between use of fibrate therapy and risk of pancreatitis," they add.

膵炎誘発をさけるため重症な高TG血症にフィブラートが投与されるわけですが、この研究では中性脂肪750 mg/dl 以上を除外しているためなどから。
1. Lipid-Modifying Therapies and Risk of Pancreatitis A Meta-analysis JAMA. 2012;308(8):804-811. doi:10.1001/jama.2012.8439
 
2. From Medscape Medical News Statins May Lower Risk for Pancreatitis

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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