微量アルブミンとeGFR

旭川医大 羽田勝計教授の「糖尿病性腎症診療の最前線」という講演を聞いてきました。
最新のトピックスが入り、疑問に思っていたことがよくわかりました。

微量アルブミン尿、eGFR
微量アルブミン; 糸球体内皮、podocyte、上皮細胞の障害
eGFR低下; mesangium cell、尿細管間質の障害
両者の疾患感受性遺伝子は異なる。

微量アルブミン尿とeGFRは心血管イベントの独立した因子であることが、ADVANCE study のサブ解析で明らかになっている。
Albuminuria and Kidney Function Independently Predict Cardiovascular and Renal Outcomes in Diabetes J Am Soc Nephrol.2009; 20: 1813-1821
http://jasn.asnjournals.org/cgi/content/abstract/20/8/1813


GFR early decliner
GFR early declinerは加齢によるGFR低下の速度を超えてGFRが低下する人で、早く発見して積極的に治療していくことが必要ということでした。
GFR early declinerは確か下の論文で読んだことがあり、講演でもふれてられていました。
Renal and Retinal Effects of Enalapril and Losartan in Type 1 Diabetes N Engl J Med 2009;361:40-51.
http://content.nejm.org/cgi/content/abstract/361/1/40

RAS阻害薬が腎機能改善に効果がなかったということで覚えていたのですが、1型糖尿病で、血圧正常の場合、RAS阻害薬が、腎機能正常から微量アルブミンへの進展を抑える効果はなく、このことはほかの論文でも示されているということでした。
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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