心筋梗塞後のインスリン治療、食前インスリン治療が心血管イベントを抑制 (HEART2D)

HEART2D試験は、心筋梗塞後の患者さんで食前インスリンと基礎インスリンの比較試験、
事後解析では、65.7歳を超えると食前インスリンの方が心血管イベント抑制効果を示した。

HEART2D まとめ
心筋梗塞発症後21日以内、1115人、リスブロ1日3回、NPH1日2回あるいはグラルギン1日1回で、A1C 7%をめざす。
 
心血管イベント発症が少ない
A1C7%未満が達成できない
食後血糖で40mg/dl以上差がつかない
という理由でlac of efficacy となり、2.7 年(963日)で早期中止となった
 
2009年の解析結果では、両治療で心血管イベントに差がつかず。
 
2011年、Classification And Regression Trees (CART)での事後解析では、65.7歳より年齢が高いと、食前3回インスリンは First cardiovascular eventのハザード比0.69で、基礎インスリンよりもよい結果を示した。
 
基礎インスリン治療では、夜間低血糖が有意に高く、空腹時血糖が低い
重症低血糖、総インスリン量は二つの治療で同じ。
 
CARTは、プライマリーアウトカムに差がつくサブグループを明らかにする解析方法。
"CART estimated the best subgroup with respect to difference in primary outcome.”
 
感想
基礎インスリン単独で、食前インスリン量と同量に使うと、夜間低血糖を起こすリスクが高い。
食前インスリン治療主体の治療が、インスリンをきちんとうてる人には好ましい。
 



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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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