低脂肪食、地中海食、低炭水化物食の比較(DIRECT study)

低脂肪食、地中海食、低炭水化物食に分け2年間追跡、2008年に発表されたデータでは、低脂肪食よりも、地中海食、低炭水化物食が、より体重を減らしています。
さらに4年間の追跡結果では、やはり地中海食、低炭水化物食がよい結果となっています。

まとめ
322人を低脂肪食、地中海食、低炭水化物食に分け2年間追跡。職場で志願者を募り、カフェテリアを使っておこなった。
 
低脂肪食
女性1500kcal、男性1800kcal、脂肪は総エネルギーの30%、コレステロール300mg/日
低脂肪の穀物、野菜、果物、豆類をとる。
 
地中海食
女性1500kcal、男性1800kcal、脂肪は総エネルギーの35%を超えない
脂肪の大部分は、 エクストラバージンオイル30-45 g/日からとる。
野菜、魚、鶏肉 (poultry)をとる。5-7個/日 ナッツ(<20 g)
 
低炭水化物食
炭水化物20g/日を2カ月続けて導入、120g/日まで徐々に増やす。
カロリー、タンパク質、脂肪摂取は制限しない。
菜食主義者がとる脂肪、タンパク質をとり、trans fat を避ける。
 
<結果>
地中海食では、一価不飽和脂肪酸/飽和脂肪酸比が一番高く、食物繊維摂取量が一番多い
低炭水化物食は3群の中では脂肪、たんぱく質摂取量が一番多く、尿ケトン+となりやすい。
糖尿病患者では、地中海食がHOMA-IRを上昇させた。
HbA1c は、低炭水化物食のみ有意差をつけて低下(p<0.05)、3群の中でも有意差をつけた(p=0.45)。
 
2年間の平均体重減少
低脂肪食 2.9 kg、地中海食 4.4 kg、低炭水化物食 4.7 kg
 
脱落せず終了した277人の体重減少
低脂肪食 3.3 kg、地中海食 4.6 kg、低炭水化物食 5.5 kg
 
<フォローアップの4年間>
体重増加は
低脂肪食2.7 kg 地中海食1.4 kg 低炭水化物食4.1 kg

Total weight loss
低脂肪食0.6kg 地中海食3.1kg 低炭水化物食1.7 kg

低脂肪食はベースラインと有意差なし。
Favorable post intervention groupは、地中海食と低炭水化物食。

感想
低脂肪食で2年の体重減少も少なく、リバウンド大きいのは、脂肪限のみ強調して、魚、鶏肉を食べるなど質的な介入が少ないからか。

低炭水化物食は、タンパク質、脂肪摂取が多くなり、肥満のある人にとってこれまでの食事内容をあまり変えず、炭水化物を減らすことに専念できるのでやりやすいという面もあります。3)
 




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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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