がん診断前にスタチンを服用していると死亡率が低い

デンマークでの研究、がん診断前にスタチンを服用しているとがん死亡率が低いという結果です。スタチンはがん細胞の増殖、転移を抑制する可能性はありますが、スタチン服用者がもともと健康に注意しているなどのバイアスも指摘されています。

まとめ
デンマークで1995年 から 2007年にがん と診断された295,925人、2009年12月までフォローアップした。

がん診断前のスタチンを常時服用していた人(18721人)、服用していない人(277204人)での比較。スタチン服用者のハザード比、全死亡 0.85、がん死亡 0.85
 
喫煙、心血管病、cancer incidence and mortality のデータはない
 
コレステロール合成経路の産物が細胞増殖に必要。
p53はメバロン酸経路をupregulateする。
コレステロール合成抑制は、細胞の増殖と転移を減少させることが報告されている。
 
<スタチン服用でがん死亡率が下がる理由(バイアス、editorialより)>
スタチン服用者は健康に注意している。(Health-conscious consumer)

メトフォルミンを服用しているかもしれない。(スタチン服用は糖尿病発症のリスクがあり、メトフォルミン服用となるという文脈)

スタチン服用者の方が大腸内視鏡、mammography を受けるかもしれない。

筋肉痛に対してアスピリン、NSAIDsを服用するかもしれない。
 



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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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