糖尿病が直るとは

大幅に体重を減らすなどで血糖値が正常化した場合、糖尿病が治ったと言えるのか?という点に対するADA consensus group の見解です。肥満手術の論文に引いてありました。

まとめ
糖尿病のような慢性疾患を治癒 (cure)とするのは不正確
“For a chronic illness such as diabetes, it may be more accurate to use the term remission than cure. “

生涯続く寛解(remission) を治癒とする。

Partial remission は、A1C <6.5%、空腹時血糖 100–125 mg/dl が、 投薬なしで 1年以上続くこと。

Complete remission は、A1C 正常値、空腹時血糖 <100 mg/dl が、 投薬なしで 1年以上続くこと。

Prolonged remission は Complete remissionが少なくとも5年続くこと。5年という期間は適当(arbitrarily)にきめたもの。この間は糖尿病に準じて血圧、脂質管理を行う。
 
Complete remissionが5年を超えたら合併症のスクリーニング頻度を減らしてもよいかもしれない。既往がないものはスクリーニングの終了も考慮する。
 
感想
血糖値が正常であることの証明に、糖負荷試験は必要ないとしていることはわかりました。
血糖値が正常化しても5年間は経過観察が必要。
 
Buse JB, Caprio S, Cefalu WT, et al. How do we define cure of diabetes? Diabetes Care 2009;32:2133-2135

関連記事

テーマ : 勉強日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

最新記事
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
65位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
自然科学
11位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム