Duration 6 ―エクゼナチド2 mg 週1回とリラグルチド1.8 mg/日の比較、非劣性は示せず。

Duration 6 は、エクゼナチド2 mg 週1回とリラグルチド1.8 mg/日の比較試験で、エクゼナチドはリラグルチドより血糖値が下がらずで、非劣性を示せず。しかし、リラグルチドが最大容量なので、それなりにいい結果です。

まとめ
エクゼナチドをpoly-(D, L-lactic-co-glycolic acid) のマトリックスと混合することで、エクゼナチド週1回注射が可能となった。
 
リラグルチドでは、Arg34Lys の置換、glutamyl spacer をいれて、palmitic acid 側鎖をつけている。半減期は、13時間。
 
リラグルチドの方が、エクゼナチド2 mg 週1回より血糖値を改善させた。 26週後HbA1C -1.48% vs. -1.28%
エクゼナチド2 mg 週1回は、リラグルチド1.8 mg/日に対して、あらかじめ決めたnon-inferior criteria を満たさない。

消化器症状は、エクゼナチドの方が少なく、体重減少は、リラグルチドの方が多い

リラグルチドは抗体ができても血糖コントロールに影響しないとされている。
エクゼナチドをリラグルチドに変更すると、エクゼナチドに対する抗体のある人は、ない人よりも血糖コントロールが改善するという報告がある。
 
エクゼナチドに対する抗体は、1日2回注射では5%、週1回注射では12%と、週1回注射の方が多い。
抗体ができやすかったことが、エクゼナチド週1回注射で、予測よりも血糖降下を示さなかった理由ではないかということです。(editorial より)
 
リラグルチドの方がnausea vomiting が強かったのは2週間という短期間で1.8 mg までdose-upした点もある。
 
これまでの結果、drug-naive patientでエクゼナチド週1回注射の血糖降下作用は、シタグリブチンより優れ、メトフォルミンに非劣性、ピオグリタゾンには非劣性を示せずとなっている。
 
感想
日本のリラグルチドの通常量は0.9mgであり、日本人の結果をみないとなんともいえないですが、エクゼナチド週1回は充分可能だとわかりました。
エクゼナチドの通常量は1回10マイクログラム、1日2回。週1回2mg注射は、1日2回注射の100倍量を週1回でうつことになり、1日換算で14倍量となります。薬価は高くなるはずで、簡便さと薬価を秤にかけることになるかと思います。
 
1. Buse JB, Nauck M, Forst T, Sheu WH, Shenouda SK, Heilmann CR, Hoogwerf BJ, Gao A, Boardman MK, Fineman M, Porter L, Schernthaner G.Lancet. 2013 Jan 12;381(9861):117-24. Exenatide once weekly versus liraglutide once daily in patients with type 2 diabetes (DURATION-6): a randomised, open-label study. 







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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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