レニンブロッカーの腎保護作用 (AVOID study)

新規に登場しているレニンブロッカー、ロサルタンへの上乗せで血圧と独立した腎保護作用を認めている。
正常な血圧は下げず、高血圧は改善する薬剤だそうです。

Aliskiren Combined with Losartan in Type 2 Diabetes and Nephropathy
N Engl J Med 2008; 358:2433-46
Aliskiren in the Evaluation of Proteinuriain Diabetes (AVOID) study

対象599人をアレスキレンとプラセボへ振り分け(尿アルブミンクレアチニン比3500mg以上、GFR30未満、カリウム5.1以上は除外)
ロサルタン100mgをベースにアレスキレン150mg 3Mo、300mg 3Mo 投与、6カ月後尿アルブミンクレアチニン比で比較。
アレスキレンでは、プラセボ比べ尿アルブミンクレアチニン比が20%低下。24.7%の患者では50%以上低下(プラセボでは12.5%)。血圧はアレスキレンで収縮期1 mmHg、拡張期2 mmHg低下。アレスキレンは高血圧のある2型糖尿病で、腎保護作用のあるロサルタンで治療中でも、血圧因子と独立した腎保護作用を持つ。

Editorials
Aliskiren and Dual Therapy in Type 2 Diabetes Mellitus N Engl J Med 2008; 358:2503-2505

アレスキレンは、正常な血圧は下げず、高血圧は改善。
レニン濃度を上げるが、レニン活性は下げる。
RAS阻害薬を長期に服用すると、血清レニンは、著明に増加する、このときにレニンブロッカーを併用する意味は明らかでなかった。
アレスキレン150mg、バルサルタン160mg併用療法では、単独収縮期 (4-4.5 mmHg) 拡張期血圧(2.5-3mmHg)が低下する。
ACE阻害薬とARBの併用はカリウムの上昇、GFR低下の事例が増えることが懸念されている。
今回のスタディでは有害事象は多くないが、GFR30未満、カリウム5.1以上は除外したためかもしれない。
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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