ACCOMPLISH BMI別解析結果、利尿剤はBMI 正常でアムロジピンに比べ効果が少ない。

ACCOMPLISH 試験で、BMI別の解析結果です。ベナゼプリルにアムロジピン上乗せでは体重別のイベントは変わらない。サイアザイドは正常体重でのイベントが多くなっている。イギリスのガイドラインでは利尿剤がすでにthird line に下がっており、editorial では肥満者もアムロジピン主体の治療をすべきとしています。
まとめ
ACCOMPLISH 試験は、心血管イベントハイリスクな高血圧患者11506人で、ACE阻害薬ベナゼプリル20mgにアムロジピン 5mg か、ハイドロクロロサイアザイド12.5mg を上乗せした研究で、アムロジピン上乗せがハイドロクロロサイアザイドに比べ 20%のリスク減少となり、2.9年で終了。
 
正常 BMI<25 過体重 BMI>25, <30、肥満 BMI >30 別の解析では
 
プライマリーエンドポイント (per 1000 patient-years) 正常、過体重、肥満の順で、
ベナゼプリル+アムロジピン 18·2 vs. 16·9 vs. 16·5
ベナゼプリル+ハイドロクロロサイアザイド  30·7 vs. 21·9 vs. 18·2 
 
アムロジン上乗せではプライマリーエンドポイントと体重は関係しない。
 
サイアザイド上乗せでは、正常体重で効果が少ない。
ベナゼプリル+サイアザイドは、正常体重で、肥満者よりプライマリーエンドポイントで、68%event rate が高い。
 
肥満者と非肥満者で高血圧のメカニズムが異なる。
肥満者の高血圧はplasma volume、cardiac output が増えているが、非肥満者では交感神経系、レニン、アンギオテンシン系が亢進している。利尿剤はレニン、アンギオテンシン系を刺激してしまう。
 
本論文中で、肥満者では、アムロジピンでも、サイアザイドでもプライマリーエンドポイントで変わらないので、肥満者に対する利尿剤の使用は "reasonable choice" としている。
 
しかしeditorial では、高尿酸血症、糖尿病のリスク、肥満者にもアムロジピン主体の治療を推奨しています。
イギリスのガイドラインでは利尿剤が既にthird line となっているということでした。
 
 
2. Diuretic-based regimens for obese patients? The Lancet, Early Online Publication, 6 December 2012
doi:10.1016/S0140-6736(12)61819-4
 

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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