グルカコン分泌(2)

糖尿病とグルカゴン分泌
生理学的にはグルコースはグルカゴン分泌を抑制するが、糖尿病では、血糖が高くてもグルカゴン分泌が抑制されない。 

インスリン上昇を伴わずに血糖が上昇した場合、高血糖はグルカゴン分泌を促進する。1)
"Indeed, if a rise in blood glucose is unaccompanied by insulin release, hyperglycemia stimulates glucagon secretion." 
 
グルコースによるグルカゴン分泌抑制には、paracrine のインスリンが必要であるため。2)
 
臓器ごとに必要インスリンは異なっている。α細胞は末梢組織に比べの100倍インスリンが必要だが、1型糖尿病のインスリン治療では、臓器ごとの血中濃度は 同じで、インスリンによるグルカゴン抑制が低下しグルカゴン濃度が上昇する。そこでインスリン以外のグルカゴン抑制薬が必要となる。1)
 
<インスリン以外でグルカゴンを抑制する薬剤>
ソマトスタチン
持続注入は高血糖、尿糖を改善させたが副作用のため使用されず
 
Amylin 
アミリンは栄養素の吸収を送らせ、食欲を抑制する。(act as a satiety favtor)
Pramilinied (amylin analog) が発売され、1型糖尿病でインスリン治療と併用される。(日本未発売)
グルカゴンレベル、血糖変動、plasma triglyceride を抑制する。
 
レプチン
2008年、レプチンが1型糖尿病のモデル動物でグルカゴンを抑制することが明らかになった。
ソマトスタチンと同等に有効であり不都合な副作用がない。臨床治験が行われている。
 

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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