GLP-1は心房利尿ペプチドの分泌を促進する。

GLP-1作動薬が心臓で、atrial natriuretic peptide (ANP) 分泌を刺激するという報告です。(Nature medicine 5月号)GLP-1がナトリウム利尿を促進することは分かっていたが、ANPとの関連を明らかにしています。
まとめ
リラグルチドが心臓で、atrial natriuretic peptide 分泌を促進し、尿中ナトリウム排泄を促進する。Epac2 欠損マウスでは、GLP-1受容体刺激によるANP 分泌が認められない。(GLP-1受容体→cAMP上昇→Epac2 活性化を介する作用)リラグルチドは尿中ナトリウム排泄を促進するが、natriuretic peptide precursor A (NPPA) 欠損マウスではこの作用はみとめられない。

感想
GLP-1がANP分泌を促進することを示した初めての論文、最近読んだ
論文でもGLP-1作動薬の血圧降下作用について
「血管内皮保護作用、血管拡張、ナトリウム利尿の増強(enhanced natriuresis) 、fluid excretion により、収縮期血圧が、2〜5mmHg 低下する」
と書いてあり、ナトリウム利尿作用を促進することは分かっていたが、ANPとの関連は明らかでなかった。

GLP−1は食欲抑制作用があり、Gut-Brain axis という用語がよく使われているが、”Gut-Heart axis” も確実に存在するということです。

GLP-1 receptor activation and Epac2 link atrial natriuretic peptide secretion to control of blood pressure. Nat Med. 2013 May;19(5):567-75. doi: 10.1038/nm.3128. Epub 2013 Mar 31.


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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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