低血糖と心血管病

救急外来を受診する重症低血糖症では、重症高血圧、低カリウム血症、QT延長、低体温症などが認められ、2型糖尿病では1.8%(6例)が死亡の転帰となった。(Diabetes Care on line first)

低血糖で救急外来を受診した414例、(356人) の解析、1型糖尿病88例、2型糖尿病326例
 
1型糖尿病 vs.  2型糖尿病
血糖値                  31 mg/dl vs. 32 mg/dl    p=0.59
重症高血圧(BP > 180/120)         19.8% vs. 38.8%       p=0.01
低カリウム血症 (<3.5 mEq/L)           42.4% vs. 36.3%      p=0.3
QT延長                                           50.0% vs. 59.9%       p=0.29
 
低血糖時に心血管病、死亡となるのは2型糖尿病のみで、それぞれ、1.5%、1.8% に認められた。
死亡した患者 (6人)の血糖値は、18 mg/dl で有意に低い。(5人が敗血症、1人が多臓器不全で死亡)
 
2型糖尿病は1型糖尿病に比べ年齢が高く、心血管病の罹病歴が多い。
低体温(<35度)は1型糖尿病18%、2型糖尿病22.6%に認められた。低体温症は死亡や不整脈の原因となりうる。
 
Tsujimoto T, Yamamoto-Honda R, Kajio H, et al. Vital signs, QT prolongation, and newly diagnosed cardiovascular disease during severe hypoglycemia in type 1 and type 2 diabetic patients. Diabetes Care 2013; DOI:10.2337/dc13-0701.  
 
Severe Hypoglycemia May Lead to Fatal Arrhythmia  

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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